歯科医院経営において、固定費は削減対象ではなく、戦略そのものです。
にもかかわらず、固定費を「なんとなく」「前年踏襲で」「欲しいから」という理由で使ってしまい、結果として経営が苦しくなっている医院は少なくありません。
これからの歯科医院経営では、固定費をどう“使うか”で医院の未来が決まると言っても過言ではありません。
固定費とは「毎月、必ず出ていくお金」
歯科医院における固定費の代表例は、
・人件費
・家賃
・リース料
・設備投資に伴う減価償却
・システム利用料
などです。
これらは、患者数が減っても、売上が落ちても、基本的に減らない支出です。
だからこそ固定費は、戦略を持って投資しなければならないのです。
同じ売上でも「人の数」が違う医院がある
実際に医院を見ていると、同じ売上規模なのに、人員数が6割程度で回っている医院があります。
これは「スタッフを酷使している」からではありません。
一人当たり生産性が高くなるように、仕事の設計・役割分担・診療の流れが整理されているのです。
逆に言えば、
・人を増やさないと回らない
・忙しいのに利益が残らない
という医院は、固定費(人件費)を戦略的に使えていない可能性があります。
設備投資も同じ。固定費は“覚悟”が問われる
設備投資も固定費の一部です。
・売上規模に対して設備投資が過大
・投資したが活用しきれていない
・「良さそう」「欲しい」で導入した
このような投資は、医院の収益体質を確実に弱くします。
「経営には直接貢献しないが、院長が欲しいから導入する診断機器」の導入判断
”院長が欲しい投資”が許されるのは、一人当たり生産性が高く、患者単価も高く、すでに十分な収益性がある医院だけです。
一般的な歯科医院が同じことをすれば、それは自分で自分の首を締める行為になりかねません。
固定費を“活かせる”院長は何が違うのか?
一方で、
・固定費の投資額は大きい
・しかし、その投資によって5千万円以上の売上増加が見込める
こうした戦略を描けている院長もいます。
固定費を使う前に、
・その投資で何が変わるのか
・どの収益が、どれくらい増えるのか
・いつ回収できるのか
を考えているのです。
固定費=リスクではありません。
「戦略を伴った固定費=お金を生みだす装置」となるからです。
これから固定費は「勝手に増えていく」
重要なのは、何もしなくても固定費は増えていくという現実の理解です。
・賃金水準の上昇
・社会保険料の増加
・物価高
・システム費用の増加
昨年と同じことをしていても、固定費負担は確実に重くなっていきます。
だからこそ、固定費をどう使うのか固定費以上の収益をどう生み出すのかを考えない医院は、これからジリ貧になる可能性が高いのです。
まとめ:固定費は「医院の思想」が表れる
世の中には、
・固定費の正しい活かし方を知っている院長
・固定費を“経費”としか見ていない院長
がいます。
これから厳しくなる歯科医院の経営環境において、生き残るのは固定費を“活かせる”院長です。
さて、先生の医院では、
・今の固定費は、どんな戦略の結果でしょうか?
・その固定費は、将来の収益を生み出していますか?
ぜひ、ご自身の医院に照らして考えてみてください。
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