売上アップのカギは、技術やマーケティングではない
「もっと売上を伸ばしたい」「でも患者数も診療時間も限界」「マンパワーが足りていない」
そんなジレンマを抱える院長先生は少なくありません。
売上アップの手段として、ホームページの見直しや広告、自費強化などを検討する先生も多いですが、実はこれらは“短期的な戦術”にすぎません。
継続的に売上を伸ばしている医院には、ある共通点があります。それは、“人と仕組み”に投資し続けているということです。
つまり、「スタッフが育ち」「仕組みが回る」状態を作っている医院ほど、院長が手をかけずとも自然と売上が伸びていくのです。
優秀な院長が“経営のボトルネック”になることもある
歯科医院では、院長がすべての判断・診療・管理を担う場面が多くあります。特に診療技術に優れた院長ほど、患者の信頼を一身に集め、「自分が動かないと回らない」と感じてしまいがちです。
しかし、この“院長依存型”の体制では、スタッフの自立性が育たず、少しでも院長の稼働が減ると売上が急落します。
逆に、人材を育て、任せ、評価し、改善できる仕組みがある医院は、院長の診療負担が軽くなっても売上が維持・成長するのです。
ある郊外の医院では、
①教育カリキュラムと業務マニュアルを整備
②コンサルシステム、歯周病治療の流れを改善
③診療スタッフの教育を重視しながら役割を明確化(キャリアアップ制度構築)
④最新設備にも投資
すると2年で自費売上が4割増しに、歯科衛生士一人あたりの売上も平均で月12万点→18万点に伸びました。
人と仕組みがレベルアップしたことで最新設備を使って質の高い治療を提案できる様になった。だから売上も増えたのです。
育成と仕組みづくりが“売上を生む基盤”になる
スタッフの成長と医院の仕組み化がなぜ売上につながるのか?その理由はシンプルです。
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説明力がつく → 自費率・継続率アップ
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アポイント管理が整う → 生産性が上がる
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カウンセリングが標準化される → 院長の負担が減る、治療説明の納得度が上がる
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歯科衛生士が重症化予防の主軸に →患者の離脱が減り 歯科衛生士の売上が安定
また、育成された治療コーディネーターが自費カウンセリングを担うようになれば、院長が説明に時間を取られず、より高付加価値の診療に集中できる環境が生まれます。
組織心理学でも、業績を上げる組織には「再現性のある仕組み」「共有された価値観」「継続的なフィードバック」があるとされています。これは歯科医院経営にもそのまま当てはまります。
院長が“成長の仕組み”を止めないことが唯一の習慣
「売上を伸ばし続けるために、まず何をすべきか?」
答えは、「人と仕組みを育てることを“止めない”」ことです。
育成や仕組み化には時間と労力がかかります。しかし、取り組んだ分だけスタッフの成長が見え、医院全体のレベルが上がります。
そして、その積み重ねこそが、広告やキャンペーンに頼らずとも売上が“勝手に伸びていく”医院の土台になるのです。
先生の医院では、育成や業務改善の時間を“診療とは別に”確保できていますか?
院長ブランドで医院を作ってしまい、院長が臨床で踏ん張り続けなければ売上が下る医院にしてしまっていませんか?
スタッフが院長の指示を待って動けていないと感じていませんか?
第二象限にどれだけ投資出来ていますか?
毎月のミーティングや教育の時間、マニュアル整備の時間は、未来の売上への投資時間です。
人が育つ仕組みと育つのに必要な時間を効率化が奪っている医院は多くあります。しかし、その状態が続けば売上もどこかで頭打ちになるのです。
先生の医院では、売上の“源泉”に投資できていますか?
令和8年以降の診療報酬改定では、医療の多職種連携の実態と継続管理の実態により評価される流れが強化されると予測されます。これは、医院が「チームで成果を出す力」を持てるかが問われるということです。
先生の医院では、“売上を支える人と仕組み”にどれだけ投資できていますか?
その投資が“やりがい”と“成果”に結びつく仕組みはありますか?
ご希望があれば、スタッフ育成カリキュラムや業務マニュアルの整備支援、チームリーダー育成、改善プロジェクトの導入サポートも可能です。
ぜひ、未来の医院経営について一緒に考えていきましょう。