歯科医院の経営相談を受けると、多くの院長が医院独自で作成した「経営管理表」を送ってくださいます。
内容はさまざまです。
・日次の売上、患者数等
・キャンセル率
・新患数
・ドクター別・歯科衛生士別の成果
・TCや受付の数値管理
・職種ごとの行動測定数値
・P/LやB/S
どれも大切なデータですが、問題は「測っているかどうか」ではありません。
その数値を経営改善に“使えているか”
ここに大きな差があると感じています。
数字が揃っていても、経営は良くならない?
私の立場から言えば、正確な経営分析をするには「必ず測定しておいて欲しい数値項目」があります。
分析に必要な数値が時系列で揃っていれば揃っているほど、現状把握は正確になり、打つべき手も明確になるのです。
逆に言えば、定量的なデータが揃っていなければ、有効な経営対策は立てにくくなる。
「感覚的には忙しい」
「なんとなく売上は悪くない」
「口腔機能の検査数は増えていると思う」
「歯科衛生士枠の患者も増えてきていると思う」
この“定性的な分析”だけでは、具体的な改善成果と医院の未来像は見えてこないのです。
数字を“改善”につなげるのが本当の経営
私が得意としているのは、現在のオペレーションや仕組みを具体的に改善し、数値を“適正な状態”に近づけていくことです。
コンサルティング会社や顧問税理士から「〇〇の数値を改善してください」と言われたが、どうすれば改善するのかが分からない
そうしたケースで、スタッフを巻き込みながら、現場レベルで改善につなげる ことを行っています。
また、現状で正しい数値測定の仕組みが無い医院では、「正しい数値を測る仕組み」づくりから始めます。
経営改善に必要なのは、この3点
経営を継続的に改善していくためには、
1.正しい数値測定
2.正しい数値分析
3.効果的な改善アクション
この3つが揃っていなければなりません。
どれか一つが欠けても、経営改善は途中で止まってしまいます。
数字は“成果”だけでなく“異変”も教えてくれる
例えば、こんなケースを考えてみてください。
「勤務ドクターが診た患者数(月)は増えていないのに、ある月から急に売上目標を達成し始めた」
この場合、何が起きているでしょうか。
「自費の売上が増えている」
いえいえ、そうとは限りません。
実際にあったケースでは、勤務医が自分の売上目標を達成するために濃厚診療に近い治療を行っていました。
患者一人あたりの実日数も増え、明らかに「削りにいっていた」状態だったのです。
その結果、
・勤務医の担当患者の治療中断が増加
・ネットにマイナス口コミが投稿された
短期的な売上達成と引き換えに、医院の信頼に傷をつけてしまいました。
数字は“医院を守るセンサー”
経営改善に必要な数字は、
・一度見て終わり
・結果を評価するため
のものではありません。
継続的に測定し、変化を読み取り、改善につなげるためのセンサー です。
多くの院長は、
・数値を正しく測定できていない
・測定しても正しく分析できていない
・分析できても、改善に落とし込めていない
このいずれかに当てはまっています。
正しい数値は、必ず改善点を教えてくれる
正しい数値測定は、医院の現状を正確に映し出します。
そして、「どこを直せば良くなるのか」をピンポイントで示してくれる のです。
医院の規模は関係ありません。
正しい数値測定を習慣化すれば、経営改善の精度は確実に上がります。
先生の医院では、測った数字が「次の一手」に変わっていますか?
もし、数字が“記録”で止まっているなら、そこに大きな伸び代があるのかもしれません。
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