歯科医院の経営改善や組織づくり、ホームページや看板の活用法指導やスタッフ育成の仕組みづくりをサポート。か強診を活用した長期管理型の歯科医院づくりなど。開業医団体で30年の勤務経験があり安心してご依頼いただけます。

 
◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

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テーマパークに学ぶ:患者が“また来たくなる”歯科医院のつくり方  [2025年12月06日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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テーマパークは「一度来てもらう」より

もう一度来てもらうことに全力を注ぐ業界です。

実は長期管理時代の歯科医院経営もまったく同じで、

経営の安定を決めるのはどれだけ新患を集めたかではなく、

「どれだけ患者がリピートする仕組みを持っているか」です。

テーマパークはリピート率を上げるために、

3つの感情設計を緻密につくり込んでいます。

そしてこれは歯科医院でも すぐに使える実務そのもの です。

 

ピークエンド効果:最後の体験が記憶を決める

テーマパークは、

出口近くに「余韻を残す仕掛け」を必ず置いています。

・帰り際の写真スポット

・「また来てね」メッセージ

・次回来園特典

これは心理学の ピークエンドの法則 を活用しており、

「一日の最後の印象」が全体の満足度を決めるからです。

歯科医院で使うなら?

帰り際30秒の声かけが継続率を左右します。

例:
「前回にお話しさせて頂いた箇所も含めてキレイに磨けてましたよ。◯◯さんの努力の成果ですね」

「次回までに今日お話ししました舌のケア方法も試してみてくださいね」

「子どもさんとのXmas会楽しみですね」「次来られた時にお話を聴かせてくださいね」

実際の医院で起きた変化

・歯科衛生士の治療中断率:10 → 3.8

SPT継続率:68% → 83

患者は良い終わり方の治療(成功体験)”と”次回に続く会話”を また体験したい のです。

 

ディズニー流:次の来園理由を必ずつくる

テーマパークが必ず行うこと。

それは 「次回来園の必然性」を持たせること。

・季節イベント、限定イベント

・新アトラクション

・年間パス

・期間限定フード

理由があるとリピートは自然に起きます。

歯科医院で使うなら?

次回は◯◯をする理由を明確に言語化する。

例:
「次回は〇〇さんが気にされていました口臭予防についてお話しますね」

「〇〇さんの頑張りで歯茎が引き締まってきました。次回はドクターによるお口の状態の再評価ですが、きっと良い結果が出ると思います」

「このままケアを続けると80歳で25本以上の歯を残す8025の達成が見えてきますね(表彰制度あり)」

ポイントは 患者の未来の利益を言葉にすること。

すると、予約は義務(必要だと言われるから通う)から自己決定(自分が達成したいこと)へ変わります。

これは行動科学でも重要なポイントです。

 

③ “滞在満足度を決めるのは待ち時間の体験

テーマパークは待ち時間も退屈させません。

・並ぶ列に世界観を見せて期待度を高める

・アトラクションの裏エピソードを掲示

・音や演出で期待を高める

・アトラクションへの入場を待っているゲストをキャストが楽しませる演出

つまり

待ち時間=不満ではなく体験の一部にしている のです。

歯科医院では?

待ち時間の質は医院の印象を大きく変えます。

歯科医院では次の工夫が有効です。

【すぐ実行できる改善案】

受付で「待ち時間の見通し」を伝える

「予約時間通りにご案内できると思います」

「救急の患者の治療がありご案内が少し遅れています」「この後のご予定は大丈夫でしょうか?」

スタッフから一言フォロー

「お待ちいただいてすみません。あと5分程度でご案内できると思います」

治療前の期待値づくり

「今日は歯が入ります。噛み合わせの調整が必要ですが明日からは噛みやすくなると思います」

「唾液腺マッサージ初めてですか?」「唾液が出やすくなると多くのメリットがあると言われています。一つ目は・・・」

これだけで患者のストレスレベルは大きく低下します。

 

世界観の統一(テーマパーク最大の武器)

テーマパークは「世界観づくり」が徹底しています。

接客、音、香り、色、配置、導線

すべてが一つのストーリーでつながっている。

歯科医院も同じで、

医院の世界観(理念・価値観)がブレるほど離脱率は上がります。

歯科医院における世界観の統一とは?

治療方針がスタッフ全員で一貫している

声かけの温度感が統一されている

医院の掲げる理念が体験として再現されている

初診〜SPT(P重防)管理までの感情導線が設計されている

世界観が統一された医院は、

『患者が離れない』

患者が紹介してくれる。

患者が誇りを持って通う場所になる。

そのことをテーマパークが証明しています。

 

リピートの本質:患者は感情がプラスに動いた医院を選び続ける

テーマパークのリピート構造は、

1.安全・安心

2.期待

3.一貫性

4.世界観

5.次回来園理由

の組み合わせ。

歯科医院で言い換えるとこうなります。

・初診で安心

・治療継続で納得

SPTで信頼

・医院全体で一貫した理念の体現

・次回来院理由の言語化

これができる医院は、広告費をかけなくても伸びる。

なぜなら

患者の感情がまた行きたい医院を自動選択するからです。

 

院長が明日からできる行動

リピート率を上げる3つの即実行ポイント

1.帰り際30秒の声かけを統一する

2.次回予約の意味をスタッフ全員で説明できるようにする

3.待ち時間の見通しを必ず伝える仕組みを作る

 

これだけで、

治療中断・離脱は確実に減り、 LTVが大きく改善します。

 

患者が離れない医院づくりでお悩みなら経営相談にお申込みください。

先生の医院のステージに合った方法がきっと見つかりますよ。

 

★こちらもご覧ください。
サポートMENUに気軽に相談できる「プレ経営相談」を追加しました。
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