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◆歯科医院経営ブログ

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百貨店に学ぶ:患者層に合わせたコミュニケーションで歯科医院の満足度は劇的に変わる  [2025年12月05日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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百貨店のサービスはよく観察すると、

「誰に、どの深さで、どの距離感で接するか」が明確に設計されています。

そしてこれはそのまま 歯科医院の患者コミュニケーションの質に直結します。

百貨店は次の3層でコミュニケーションを変えています。

1.ライト層(ふらっと来店)

2.レギュラー層(馴染みの顧客)

3.ロイヤル層(高頻度・高単価・長期顧客)

これを歯科医院に置き換えると、

「初診」「治療継続」「定期管理」 の3層に分類できます。

そして、

患者層ごとにコミュニケーションを変えない医院は、離脱が増える。

百貨店同様、患者は自分に合った温度感の接遇を求めているからです。

では、どう変えるべきか?

ここから実務レベルで解説します。

 

 ① 初診(ライト層):安心感の設計がすべて

百貨店のライト層に対する接し方の特徴は、

・過干渉しない

・しかし視界の端で気にかけている雰囲気を出す

・必要な時だけスッと寄る

これを歯科に翻訳すると

【初診患者への最適コミュニケーション】

1.「今日は◯◯の結果が出る日」「治療は〇回位で終わる」という明確なゴール提示

 初診で①今日は何をされるのか②診断内容③今後の大まかな治療計画が分かると安心する。

2.不安の先回り

 「痛みの原因は複数あるので、今からそれを一緒に整理して説明していきますね」

 →「明日は痛みが残るかもしれませんが徐々に収まっていきます」

3.“押しつけない説明で信頼を獲得

 百貨店がいきなり販売しないのと同じ。

 →患者が何を望んでいるのかをしっかりと聞く

4.帰り際に次回来院の意味を必ず伝える

 例:「次回は検査結果をもとに、治療計画をご提案します」

これを徹底すると 治療中断率がまず下がる。

 

治療継続層(レギュラー層):関係性の質を高めるフェーズ

百貨店のレギュラー層には、

・名前で呼ぶ

・過去の購入を把握している

・前回の相談内容や顧客の好みを覚えている

など、関係性の継続がサービスの中心になります。

これを歯科に翻訳すると

【治療継続中の患者へのコミュニケーション】

1.前回の状況や会話を1つ必ず拾う

 「前回、冷たいものがしみると仰っていましたが、今日はどうですか?」

2.その患者の治療の優先順位を一緒に整理する

 患者は複数の悩みを抱えている。その優先度整理は信頼に直結。

3.“今やっている治療の意味を一言添える

 百貨店の接客でいうプロとしての価値提供

4.次回治療の必要性を、患者の言葉でセルフクローズさせる

 「〇〇さんのご要望を実現する為に、次回は〇〇をしますね」

 患者が自分で納得して選んだと思えることが重要。

これにより、治療離脱率が大幅に下がり、LTV(生涯患者価値)が伸びます。

 

◆ ③ 定期管理層(ロイヤル層):特別扱い感が継続の鍵

百貨店のロイヤル層には、

・パーソナルサービス

・優先案内

・特別な情報提供

など、あなたは大切な顧客ですというメッセージが徹底される。

歯科医院の定期管理患者も同じ。

彼らは医院の「財産」であり、「広告費ゼロで新患を連れてくる存在」。

【定期管理層へのコミュニケーションの型】

1.“健康の変化を見守るパートナーとして接する

 「前回より歯ぐきの状態が安定してきてますね。素晴らしいです」

2.“予防の投資効果を言語化して伝える

 「早めにケアしたから再治療にならずに済みましたね」

3.健康ステータスを可視化する(上昇実感)

 数値、歯周ポケットの推移、写真など

 上昇選好(行動経済学)を利用して継続率UP

4.小さな成功体験を積み上げて自己決定感を強化

 ◯◯さんが日々頑張っている証拠ですね」

定期管理の継続率が10%上がると医院の利益率は一気に改善します。

★歯科医院にはトライアル型の名残りが残っていて「新患」を重視する傾向がまだ強いので重点の変更が必要です。

 

まとめ:コミュニケーションは相手に合わせて変える時代

百貨店は「お客様を平等に扱う」のではなく、

顧客の状態に合わせて接し方を変えることで満足度を高めています。

歯科医院もまったく同じで、

・初診は「安心設計」

・治療継続は「関係性の深化」

・定期管理は「特別扱いと伴走」

この3つを明確に変えるだけで以下の指標が改善します。

治療中断率

キャンセル率

SPT移行率

定期来院率

紹介患者数

LTV(患者生涯価値)

 

つまり、

コミュニケーションを変えるだけで、医院経営は劇的に良くなるのです。

 

★こちらもご覧ください。
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「ちょっとだけ聞いてみたい」「判断が正しいかを確認したい」という時に便利ですよ。
 
 
 
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