今日から新しいシリーズのスタートです。
「今日からできるワンポイント経営改善」について書きますので即実行してくださいね。
忙しい歯科医院ほど、“診療が始まる前の3分間” を軽視しがちです。
しかし、多くの医院を見てきて感じるのは、
診療がバタつく医院は「事前準備の質」が低い
反対に、忙しくてもスムーズな医院は「3分の準備」が徹底されている
という明確な違いです。
正直に言えば、この3分は「才能」ではなく「仕組み」。
今日から誰でも実行できます。
なぜ“たった3分”で診療が変わるのか?
診療がバタつく原因の多くは治療時に
・必要な材料がない
・必要な器具が揃っていない
・ファイルなどの破損見逃し
・セメントなどの練りの遅れ
・次の処置内容がわからない
・ドクターの治療アプローチをスタッフが読めていない
という “小さな欠落”の積み重ねであることが多い。
そしてその「小さな欠落」が、
・バックヤードへの走り戻り
・器具探し
・隣のユニットの器具拝借(戻さない)
・ドクターへの確認
・ドクターに指示されてからの準備開始
…という“地味なロス”を連発させ、結果として「診療全体がバタつく」わけです。
つまり、事前に“欠落をゼロにする”だけで大半のバタつきは消える のです。
今日から始める「診療前3分チェック」
① ユニット周辺の“あるべき姿”確認(60秒)
・今日必要になる標準器具を全部把握して確認されているか?
・よく使う材料の在庫は十分か?
・キャビネット内の定位置に欠品はないか?
・タービン等、ユニット、バキューム、ライトなどの動作確認はしたか?
▶ 目的: 診療中の“戻る・探す”をゼロにする
② カルテ+予約表のダブルチェック(60秒)
・本日の処置内容を把握
・担当ドクターの治療アプローチの予測(準備物特定)
・準備の不明点があれば、診療開始前にドクターへ確認
(※診療が始まってから聞くのが最悪のロス)
▶ 目的: 事前に“迷い”をぜんぶ潰す
③ 今日の治療の注意点を1つだけ押さえる(60秒)
・処置が長引きやすい患者
・口が開きにくい患者
・不安が強い患者
・反応がゆっくりな高齢者
▶ 目的: “問題が起こる前に気づける状態”をつくる
この1項目だけ押さえるだけで、バタつきの半分は予防できます。
実際の現場で“3分チェック”が効く理由
1)スタッフの動きが静かになる(=患者満足度UP)
走らない、慌てない、探さない医院は、患者の安心感が圧倒的に高い。
2)ドクターのストレスが減る(=生産性UP)
治療中に「◯◯ない?」がなくなるだけで満足度が一気に上がる。
3)新人教育がしやすくなる
3分チェックは “院内の標準化ツール” にもなる。
4)ミスが激減する
材料不足、器具忘れ、処置の勘違い…
ほとんどが “準備不足” が原因。
今日の行動:これだけやってください
今日や明日の朝、チーム全員でユニットの前に立ち、予約表を見ながらこの3項目だけを声に出して確認してください。
1.器具・材料は準備OK?
2.カルテ・予約内容は理解した?
3.今日の“特に配慮するべき患者”を1人だけ確認した?
これだけで医院の空気はすぐに変わります。
「焦点化」させることによって人はそこに注意をし質を高めようとします。
だから朝の時間を大切に使うことが医院を変えることに繋がるのです。
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