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◆歯科医院経営ブログ

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「無茶ぶり」は本当に悪なのか?歯科医院のスタッフ育成に必要な“成長ストレス”の与え方  [2025年08月07日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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はじめに:スタッフ育成に“ストレス”は必要か?

「スタッフにあれもこれも頼みすぎてないだろうか…」
「負担をかけすぎて辞められたらどうしよう…」

そんな不安を感じて、医院の取り組みをセーブしてしまう院長先生も多いのではないでしょうか。
ですが、変化のない職場で人は育つでしょうか?

人間の脳は本能的に「変化=ストレス」を嫌う傾向があります。
しかし、それを理由に変化から逃げていては、歯科医院としての進化も止まってしまうのです。

 

 

 

ストレスは“敵”ではない――脳科学が示す「成長の鍵」

脳科学によると、人は適度なストレス(チャレンジ)を経験することで脳の可塑性が高まり、成長しやすくなることが分かっています。

・新しい業務への挑戦

・診療外の勉強会やディスカッション

・院内の課題解決プロジェクト

・患者対応の質を高める工夫

こうした変化に触れることで、脳の「海馬」が刺激され、神経細胞の新生が起こります。
つまり、スタッフが成長するには「変化(=成長ストレス)」が必要不可欠なのです。

 

 

 

ただし、無理は禁物。「無茶ぶり」が逆効果になる理由

とはいえ、負荷が大きすぎるストレスは逆効果です。
スタッフが「どうせ無理」「自分にはできない」と感じてしまうと、脳はシャットダウンし、成長モードには入りません(逃走反応)。

ここでカギになるのが、ストレスを「チャレンジ反応」へ導く設計です。

・「やればできそう」と思える小さな目標設定

・伴走するメンター・幹部の存在

・失敗してもフォローされるという安心感

・成功した時の承認とスキル評価の仕組み

これらを組み合わせることで、スタッフの自己効力感(自信)を育みながら成長ストレスを乗り越えさせることができます。

 

 

 

成長度別に負荷を変える。それが“無茶ぶり”との境界線

すべてのスタッフに同じ負荷をかけてしまうと、当然無理が生じます。
重要なのは、個々の成長フェーズに応じて任せるレベルを調整することです。

・新人スタッフ:ルールやマニュアルベースの小さな改善提案

・中堅スタッフ:患者満足度を上げる仕組み改善の担当

・リーダー候補:医院の新プロジェクトの企画運営

特に成長意欲の高いスタッフには、ある種の“無茶ぶり”が大きな成長機会となることもあります。

先生の医院では、スタッフ一人ひとりの成長段階に合わせたチャレンジ機会を、設計できていますか?

 

 

 

終わりに:小さな反発の先に、組織の変化はある

新しいことに取り組むと、「なんで私が?」「今じゃなくても…」「人手が足りない」といった反発が起こることもあります。

でも、それは変化に対する脳の自然な反応にすぎません。

スタッフの反発があったから諦めるのではなく、そこからどう進めるのかが大切なのです。

 

重要なのは、プロジェクトの重要性の理解や、チャレンジのその先にある「乗り越えた達成感」や「新たなスキルの獲得」を経験させることです。

それが、スタッフ自身の“やりがい”につながり、医院全体の進化にもつながっていきます。

「チャレンジ反応」が起きる適度な成長ストレスを、どのようにデザインできるか?

これは、院長が「人を育てる経営者」として向き合うべき大きなテーマです。

 

 

 

先生の医院では、スタッフに“成長ストレス”を与えられていますか?

もし今、「挑戦のない日々」に組織が停滞しているなら――

それは、“やさしさ”ではなく“可能性の損失”かもしれません。

 

スタッフ育成のための“チャレンジ設計”に興味がある先生はご相談くださいね。

 

★こちらもご覧ください。

 

 
 
 
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