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◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

スタッフに尊敬される院長とは?経営者に求められる2つの“品格”  [2025年07月28日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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はじめに:「ついていきたい」と思われる院長には、共通する“品格”がある

「有能な人材の応募がない」「スタッフが長続きしない」

「スタッフが自ら動いてくれない。指示待ちが多い」

「スタッフが休日の勉強会に参加してくれない」

 

このようなお悩みをお持ちの院長は少なくありません。

しかし、今の時代、“技術があるだけ”では人はついてこないのが現実です。

では、スタッフに「この先生についていきたい」と思わせる院長とは、どんな存在なのでしょうか?

本記事では、歯科医院経営者として求められる「2つの品格」=スキル面のリーダーシップと、人間的魅力について、具体的に解説します。

 

 

 

技術よりも「人としてどうあるか」が問われる時代

以前は「腕さえあればスタッフはついてくる」「院長がまだ未熟でもスタッフが仕事と割り切って働く」という時代もありました。
しかし現在は、働く人の価値観が大きく変化しています。

・職場選びに「人間関係」や「雰囲気の良さ」を重視

・トップの人間性やリーダーとしての姿勢に敏感

・一方的な指示や叱責に対してすぐに離職を選ぶケースも増加(ハラスメントという概念の定着)

このような背景から、スタッフが院長をどう見ているか、どう感じているかは、医院運営に大きく影響します。

「院長のそばで働くと、自分も成長できる」「院長の患者やスタッフへの対応、歯科医療への真摯な姿勢に、この医院の役に立ちたいと感じる」

そう思ってもらえる存在になることが、安定した組織運営の第一歩です。

 

 

 

スタッフが感じる「人間的な魅力」とは?

では、スタッフは院長のどこを見て「この人、尊敬できる」と感じているのでしょうか?

技術や経歴ではなく、実際に現場で評価されているのは次のような資質です。

 

・共感力がある(話を最後まで聴いてくれる)

・一貫性があり共感できる(言うこととやることがブレない)

・約束を守る(小さなこともきちんと実行する)

・感情をコントロールできる(感情的にならない)

・院長が一番努力している(日常的に見せる姿勢)

 

このような姿勢は、スタッフに「安心感」や「信頼感」を与えます。

つまり、“人としての誠実さ”こそが、人を動かす源になるのです。

 

 

 

「スタッフにも丁寧な言葉を使う」ことで信頼が深まる

医院によっては、「患者さんには丁寧に接するけど、スタッフには口調が強い」場面が見られることがあります。

しかし、スタッフもまた、“医院の大切な顧客”であり、“仲間”でもあります。


そのスタッフに対して、

・「ありがとう」「助かったよ」「〇〇さんがついてくれると治療がやり易いよ」

・「今の対応、すごく良かったよ、患者さんも嬉しそうだった」

・「アシストがスムーズだった、練習を頑張っていたから成果を出せたね」

といった“敬意ある言葉”を使うことが、尊敬につながる土台になります。

スタッフの前での“言葉づかい”が変わると、医院の空気感そのものが柔らかくなり、患者対応にも好影響が生まれます。

 

一方、院長が以前にスタッフに言ったことを忘れていることが結構あります。スタッフは院長の指示通りに行動していたのに、それを忘れてしまっていた院長がスタッフの行動にダメ出しする。

そういう事を重ねているとスタッフは「理不尽」だと感じる様になり、信頼関係が傷ついていくのです。恐ろしいのは院長が信頼関係を傷つけたことに気づいていないことです。

 

 

 

「リーダーシップ」と「謙虚さ」のバランスが鍵

経営者である院長には、当然決断力やビジョン提示といったリーダーシップが求められます。

しかし、それと同じくらい重要なのが、「謙虚さ」です。

 

・分からないことを素直に聞ける、出来る人に任せることができる

・失敗をスタッフのせいにせず、まず自分を省みる

・院長であっても間違ったなら謝ることができる

・相手の立場を理解しようとする姿勢

・出入りの事業者に高圧的ではなくパートナーとして扱える

(スタッフは出入りの事業者への接し方が院長の本質だと考えます)

 

このような行動は、スタッフの中に「この先生は自分たちを本当に大切にしている」という信頼を育てます。

そしてそれが、チームの団結力や自発的な行動を引き出す結果につながります。

 

 

 

おわりに:「この先生と一緒に働きたい」と思われる院長へ

歯科医院の経営は、院長一人では成り立ちません。
スタッフがついてこそ、組織は育ち、医院は成長します。

そしてそのためには、「技術」や「売上」だけではなく、人間性としての“品格”が求められる時代になりました。

先生は、スタッフから「この先生のもとで働きたい」と思われているでしょうか?

それとも、「言われたことだけやればいい」と距離を置かれていないでしょうか?

 

これから歯科医院の中心となるZ世代、α世代は「本質を大切にする世代」でもあります。つまり、雇用条件だけでは長くは働いてくれないのです。

そして何よりも歯科医療従事者としてレベルの高い人材は歯科医療としてのレベルが高く品格がある歯科医院に集まるのです。

 

 

もし、チームとの信頼構築やリーダーとしての在り方に悩まれているようでしたら、

“品格あるリーダーシップ”を育てる視点から、私と一緒に経営を見直してみませんか?

 

医院の未来を支えるのは、「尊敬される院長の存在感」です。

 
 
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