ネット検索から“予約”までの流れは変わってきている
先生の医院では、ホームページやSNSが新患獲得や信頼構築にどう関わっているかを把握していますか?
近年の患者動向を見ると、「歯科医院を検索→Googleマップで口コミを確認→ホームページで雰囲気をチェック→Instagramで人柄を確認→Web予約へ」という流れが主流になりつつあります。特に郊外や都市部の競争エリアでは、“選ばれる医院”になるために情報発信の工夫が不可欠です。
ホームページやSNSは、単なる広告ツールではなく、医院の理念・強み・雰囲気を伝える「信頼の入口」です。ある医院では、Instagramに週2回投稿を始めた半年後、月間のWeb予約件数が平均6件増加しました。小さな積み重ねが、大きな結果を生むのです。
ポイント①:Googleビジネスプロフィールを整備する
まず第一歩として重要なのが、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化です。
多くの患者が「●●市 歯医者」「●●駅 歯医者」などで検索する際に、検索結果上位に表示されるのがこの情報です。
必要な整備ポイント:
・診療時間・アクセス・電話番号・ホームページや予約リンクを正確に
・院内の雰囲気が伝わる写真や診療風景を複数枚アップ
・医院情報欄などへの記入
・Google口コミへの返信を丁寧におこなう
この対策だけで、検索結果でのクリック率が大きく変わります。
ポイント②:ホームページは“強み”と“安心感”を伝える設計に
ホームページは「情報提供の場」ではなく、「患者の不安を取り除く信頼構築の場」として設計すべきです。
たとえば以下のような要素があると、初診ハードルが一気に下がります。
・「院長メッセージ」や「理念」に共感しやすいストーリー
・歯科衛生士・診療スタッフを含むスタッフ紹介で雰囲気を可視化
・小児対応・自費診療・ホワイトニング等、診療別ページの整備
・初診の流れ、Web予約の導線を目立つ位置に配置
ある医院では、トップページの目立つ位置に「〇〇の治療は当院へ」というバナーを追加したことで、自費希望の患者層からの問合せが増加しました。
バナーは配置する位置によってクリック率が変わるのです。
ポイント③:Instagramは“リアルな空気感”を伝える場に
SNS、とくにInstagramは、20代〜40代女性を中心に「医院の雰囲気確認」の場として活用されています。
単に治療を紹介するだけでなく、以下のような投稿が効果的です。
・スタッフ紹介や日常風景(例:誕生日会・勉強会など)
・院内のインテリアや季節の飾り付け、イベント風景
・患者さんの声(※了承を得て掲載)
・歯科衛生士による予防ケアのミニ情報
投稿内容は「親しみやすさ」+「信頼感」を伝えることが大切です。ある医院では、院長が顔出しで“予防の豆知識”を動画で配信し、ファン層を築いています。
リール動画の割合を増やすことも対策のポイントです。
ポイント④:「発信の仕組み化」で継続できる体制に
情報発信は「やろう」と思っても継続できないケースが多くあります。成功している医院は、発信を“仕組み化”しています。
例:
・月1回のミーティングで投稿ネタをチームでブレスト
・各部署で写真や動画を撮影する習慣をつけて説明文を加えて共有フォルダに保管
・SNSは週1回、担当スタッフが当番制で投稿(スケジュール管理表あり)
・ホームページブログは月1回、院長または担当スタッフが投稿
※はじめは内容よりも投稿習慣をつくることが大切
こうした仕組みを整えることで、スタッフも巻き込んだ“医院ブランディング”が自然と根づいていきます。
多くの歯科医院でブログやSNS投稿が途切れてしまっていますが、それは仕組化されていないからなのです。
生成AI全盛の時代ですが「考える」「聞く」「調べる」「話し合う」のステップを省くことの副作用があることは理解しておいてくださいね。
最後に:先生の医院では、発信が「選ばれる理由」になっていますか?
「予防・定期管理・地域連携」の重視が国の医療政策で進む中、“通い続けてもらう医院”であることが求められます。ホームページやSNSは、その第一印象を決める重要なツールです。
先生の医院では、GoogleマップやSNSに“医院の理念”が反映されていますか?
患者さんが「この医院なら安心」と思える発信を意識できていますか?
もっと詳しく知りたい方には、医院の状況に合わせたSNS導入支援・Web戦略立案のご提案も可能です。どうぞお気軽にご相談ください。