おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
先日、知り合いの院長先生と一緒にその先生の大学の後輩の先生の開業に向けたアドバイスをしました。
その時に私の心を掴んだのは、地域医療に対する後輩ドクターの真摯な思いでした。
もちろん、開業され歯科医院を実際に切り盛りされている先輩院長や、経営やマネジメントのプロである私から見れば後輩ドクターの開業プランは拙い。
しかし、そんなことは吹っ飛んでしまうほどに後輩ドクターの思いは真っすぐだったのです。
「この思いを持ったまま開業で成功していただきたい」
と後輩ドクターの話を聴きながら私は考えていました。
借金を抱えて開業する以上、最初は自分がやりたいこと以上にスタッフの雇用を守り借金を返済していくという社会的責任と経営の現実が院長に圧し掛かってきます。
勤務医時代と違って財布を自分で持つことになるので、
・収益モデルの選択
・収益モデルが合う開業地の選択
・人件費や家賃などの固定費を賄う売上の算出と経営のシミュレーション
・立ち上げを成功に導く為のマーケティング戦略、認知戦略
・財布のお金のマネジメント
・オペレーション設計とスタッフ教育
をしっかりおこなわないと、財布のお金がどんどん無くなって経営的に行き詰るのです。
だから最初は、収益に繋がる投資に比重を置き経営の安定化がある程度はかれたら理想実現の次のステップにいくという「段階を踏まえる」ことが大切。
開業の立ち上げが低速飛行だと経営的に挽回する為の資金さえ確保できなくなっていくからです。
でも、患者やスタッフ、臨床のことを真摯に考えておられるドクターは大好きです。
経営が安定してきてもお金のことばかりの院長は好きになれませんけど・・・。
開業団体に勤務していた30年間で私の「地域医療を守り発展させようと取り組む開業保険医を応援し続ける」という遺伝子スイッチ(?)がONになったので、現役バリバリの院長だけでなく若い先生方も応援したいですね。
後輩ドクターを応援する先輩院長も素敵でしたよ。
美味しい料理も度馳走様でした。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00