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◆歯科医院経営ブログ

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【マネジメントの極意】歯科医院では不器用な院長が上手くいく  [2017年03月21日]
こんにちは
 
春の足音がどんどん大きくなっていますね。
 
歯科医院経営コンサルタントの森脇康博です。
 
 
先日は「第5回歯科甲子園」で初の審査委員をさせていただきました。
 
どこの医院もスタッフと一緒に頑張っておられるのがビンビン伝わって、院長の日頃のご苦労も想像できるので審査が難しかったです。
 
6月11日の決勝も楽しみです。
 
 
さて、今日は「歯科医院では不器用な院長が上手くいく」というテーマで書いてみたいと思います。
 
何か新しいことにチャレンジしたり歯科医院を改革したりする時は、院長のモチベーションは高いと思います。だから、ミーティングでも積極的な提案をして自分が率先して行動しようとしてしまうのです。
 
この時が要注意!院長がやってはいけない、入ってはいけない領域に踏み込んでしまう場合があるのです。
 
要因は大きく3つ
①院長とスタッフの意欲の差
②院長とスタッフの実務能力の違い
③院長の考えるスピードとスタッフが進めるスピードの差
 
このことから、院長はスタッフに任せ切れず
①指導しようとする
②手伝おうとする
③誉めたり叱ったりして動かそうとする
 
という領域侵犯をしてしまいます。
 
私にご相談いただく院長先生もスタッフに任せ切れずイライラされていることが多いのですが、任せ切れずに院長がいつまでも関わっていると
 
①患者、スタッフの増加とともに院長の仕事が飛躍的に増える
②スタッフが細かいことでも院長に指示を仰ぎ、成長しない
③結果的に医院の売上が頭打ちになる
 
という事が起こります。
 
 
一方、院長が自分の役割を理解している場合には
①なぜ、それをやるのかについて全体で話し合う
②リーダーを選び権限の範囲を示す
③メンバーに資源と情報を提供、共有する
④完成の時期と完成イメージ、予算を示す(やり方は任せる)
⑤定期的に報告をもらう
⑥基本的には任せ切る
(ただ、リーダーのスキルに応じてフィードバック、支援をする)
⑦スタッフの経験・スキルに応じて権限を委譲していく
 
そして、院長は「院長にしかできない仕事」に集中できる環境を一歩づつ創りあげていくのです。
 
幅広く院長がリーダシップを発揮する歯科医院と、最初は上手く出来なくてもスタッフの成長を信じて任せる(放置ではありません)歯科医院とでは何が違うのでしょうか?
 
 
それは、出口戦略(継承)で圧倒的な違いが出るのです。
 
幅広く院長がリーダーシップを発揮している歯科医院では
①独自資源が院長にあり、院長が病気やケガをすると医院が回らない、売上が大幅に落ちる
②継承候補者に医院を任せると売上が落ちるのでいつまでもリタイアできない
③スタッフが育っていない(組織力が低い)ので、第三者継承が上手くいかない
 
 
一方、スタッフに段階的に任せてきた歯科医院では
①院長が指示しなくてもスタッフが日常診療のマネジメントをしている
②院長が関わらなくても新人スタッフを育ててくれる
③スタッフによる患者さんへのホスピタリティ、組織文化や理念への共感が地域に広がり紹介患者が増えていく
 
となり、居ぬき開業を考える歯科医師にとって、とても魅力的に映るのです。
 
結果、前者の院長はリタイアの時期を延ばさざるを得ず、医院価値(のれん代等)が下がってからの継承(実質的には廃院が多い)となってしまうのです。
そして、継承できず廃院になれば、廃院に関わる経費が院長や奥様のライフプラン計画を圧迫することになるのです。
 
 
 
 
以上はどちらかと言えばご自分の能力に自信をお持ちの院長先生が陥りやすい落とし穴です。
不器用なのでスタッフに助けてもらおうとする院長は意外に上手くいくことが多いのです。
 
ご自分では大丈夫だと思われるでしょうが、結構、院長が穴に落ちている歯科医院は多いと思います。
 
 
 
歯科医院の組織づくりが上手くいくには
①実現したい歯科医院のイメージ(目的地)を明確にしてスタッフと共有
②今いるスタッフの力を信じて目的地に向かう努力を一緒に続ける
③段階的にスタッフに権限を委譲して、任せ切る
 
私は、歯科医院では院長やチーフの個人力に頼らない組織づくりが必要だと考えています。
 
 
また、歯科医院の組織づくりに関わってきて断言できるのは「いま先生の医院にいるスタッフの能力は、先生が考えておられるよりも遥かに高い」ということです。
 
あとはそれを引きだせる環境(仕組)をスタッフ主導でどう創りあげていくのかということなのです。
 
 
 
歯科医院の組織づくりのご相談は
 
 
 
 
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