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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長が医院規模を拡大していく場合に必要な”医院ステージの上り方” ― このシリーズを始めるにあたって  [2026年04月23日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
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なぜ、組織化と仕組み化が必要なのか

開業当初、院長はほとんどすべての仕事を自分でこなします。診療はもちろん、スタッフへの指示、患者対応、労務管理、経費の管理・・・。

何もかもが院長の手と頭を通って動いています。スタッフが少ないうちはそれで回ります。院長が全体を把握できる規模だからです。

しかし、スタッフが増え、患者数が増え、医院が大きくなっていくにつれて、この「院長がすべてを握る」やり方は機能しなくなります。院長の時間と集中力には上限があるからです。

院長が動かなければ何も動かない医院は、院長の能力が天井になります。院長がいなくても一定水準で動き続ける医院は、組織の力が天井になります。

どちらの医院がより大きく、より安定した成長を実現できるかは、言うまでもありません。

組織化と仕組み化とは、院長の能力を天井にしない医院をつくることです。これは院長がラクをするためではありません。

院長が本来集中すべき仕事=経営の方向性を決める、スタッフが育つ環境を整える、地域との関係を深める、に時間とエネルギーを向けられるようにするためです。

 

仕組みがない医院で起きていること

組織化と仕組み化が進んでいない医院では、共通した問題が起きています。

院長がどれだけ忙しくなっても、スタッフは指示を待っています。チーフを立てても、スタッフは結局院長に判断を仰ぎます。

新人が入るたびに教え方がバラバラで、誰が教えるかによって習熟度に大きな差が出ます。

評価の基準が曖昧なため、スタッフは「何をすれば認められるか」が分からないまま働いています。採用しても定着しない。育てても辞めてしまう。

これらはすべて、個別の問題に見えて、根っこはひとつです。医院として「誰が何をどのレベルでやるか」が言語化・標準化されていないことです。

院長の頭の中にある基準が、組織の仕組みとして外に出ていない。だからスタッフは院長に聞かないと動けないし、院長も忙しくなるほど教える時間が取れなくなっていきます。

この悪循環を断ち切るのが、組織化と仕組み化です。

 

医院ステージによって、必要な仕組みは変わる

ただし、組織化と仕組み化には「正解のひとつの形」があるわけではありません。スタッフ10人の医院に必要な仕組みと、スタッフ30人の医院、60人の医院に必要な仕組みは違います。

一軒の医院を大きくしていく場合と、分院展開をしていく場合でも、組織のつくり方は根本から変わります。

重要なのは、今の医院の規模と、3年後・5年後に目指す姿を明確にした上で、そのステージに合った仕組みを段階的に整えていくことです。

将来の姿から逆算して、今何を整えるかを決める。この発想なしに「なんとなく組織化を進める」ことは、かえって医院の成長を遅らせることもあります。

また、組織化と仕組み化は一度やれば終わりではありません。医院が成長するたびに、今の仕組みでは回らなくなる局面が来ます。

そのたびに仕組みをアップデートしていく。このサイクルを続けられる医院が、ステージを上り続けられます。

 

このシリーズで届けること

このシリーズ「院長が医院規模を拡大していく場合に必要な医院ステージの上り方」では、歯科医院が成長していく過程で必ずぶつかる壁と、その乗り越え方を順番にお伝えしていきます。

対象としているのは、スタッフが15人前後になり、これからさらに拡大するかどうかを考え始めている院長です。

経営の基礎は身についてきたが、組織としての仕組みはまだ整っていない。そういう段階にいる院長に向けて書きます。

すでにスタッフ数が40人以上の医院になっている場合でも、現状の医院を診断する目的でお読み頂ければと思います。

 

シリーズの構成は以下の通りです。

第1章 院長の役割を手放すところから始まる ― 教えて任せる、その正しい順番

第2章 チーフの育て方と権限の渡し方 ― 機能するチーフをどうつくるか

第3章 個人面談を機能させる ― スタッフの声を経営に活かす仕組み

第4章 評価制度の基本を設計する ― 何を評価するかを言語化する

第5章 採用戦略 ― 選ばれる医院になるために

第6章 マニュアルとカリキュラムの作り方 ― 使われる仕組みの設計

第7章 医院ステージに合わせた組織体制の設計 ― 3年後・5年後から逆算する

 

各章は独立した記事として読めますが、順番に読み進めることで「院長が組織をつくっていく全体像」が見えてくる構成になっています。

先生の医院が、院長の能力を天井にしない組織へと成長していくための、実践的な道筋をお伝えしていきます。

 

まとめ

組織化と仕組み化は、院長がラクをするためではありません。院長が本来集中すべき仕事に向き合えるようにするためです。そしてスタッフが自分の力を発揮できる環境をつくるためです。

医院が成長するほど、仕組みの重要性は増します。今の規模で「なんとか回っている」うちに、次のステージへの準備を始めてください。

仕組みは、必要になってから慌ててつくるのでは間に合わないことが多い。

次回からシリーズを通じて、具体的な内容をお届けします。ぜひお付き合いください。

 

先生の医院のこれからを、心から応援しています。

 

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