歯科医院の経営改善や組織づくり、ホームページや看板の活用法指導やスタッフ育成の仕組みづくりをサポート。か強診を活用した長期管理型の歯科医院づくりなど。開業医団体で30年の勤務経験があり安心してご依頼いただけます。

 
◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院は「5年以上通い続けるかかりつけ患者」を増やせているか?  [2025年09月12日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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治療中心から「予防・管理・連携型」への大転換

歯科医療は従来の「治療中心型」から、「管理・予防・連携型」へ大きく舵を切り始めています。
軽度のう蝕や安定期の歯周病、口腔機能の維持、さらには生活習慣病まで。
これからは医科や多職種と連携しながら、疾患の悪化を防ぎ、患者の生活全体をサポートすることが求められるのです。

真の“かかりつけ歯科医院”とは、患者本人だけでなく家族単位で診療を行い、世代を超えて通い続けてもらえる医院のことを指します。

実際にかかりつけ患者が多い医院では「家族ぐるみ」での来院が多く、それが患者からの信頼の証なのです。

 

患者との心理的距離が広がる危険性

しかし近年、歯科医院では「生産性」や「接客の型」を重視するあまり、患者の心理面や背景を把握できないまま治療を進めるケースが増えています。
その結果、診療空間は必要最低限の会話だけで終わり、患者が心を開かないまま治療が進むことも少なくありません。

これは単なる接遇の問題ではなく、院長の医院づくりの姿勢に直結しています。

 

時間配分が“かかりつけ化”を左右する

例えば、予定していた10分の診療時間が8分に短縮された場合。
患者目線のスタッフは大切な説明や関係構築の時間を守りつつ、他を効率化して時間内に収めます。
一方で、作業に時間を割きすぎるスタッフは、重要な会話や患者理解の時間を削ってしまうのです。

この違いが次のような数値に表れます:

・キャンセル率

・治療・施術の中断率

・紹介患者数

・SPTへの移行率

・1年後の継続来院率

 

「かかりつけ患者」を増やすことが生存戦略になる

かつては、治療が終われば患者が来院しなくなるのが当たり前でした。
しかし今後は、「再診」「管理料」を通じて、患者を継続的にサポートできるかどうかが評価されます。

診療報酬体系もアウトカム評価へ移行し始めており、“5年以上通い続けるかかりつけ患者”の存在が経営の安定を決定づける時代に入っています。

 

先生の医院では、5年以上通い続けている患者はどれくらいいますか?
出来高払いが徐々に姿を消していく今後の時代、かかりつけ患者を増やすことができなければ、保険診療だけでの経営はますます難しくなるでしょう。

 

 

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