今日は歯科医院の成長に必要な「歯科医療としての視点(医療の質)」。
1.オペレーション視点(業務効率化)
2.患者視点(サービス向上)
3.歯科医療としての視点(医療の質)
4.5S視点+安全視点(職場環境・感染対策)
5.マーケティング視点(集患・認知・ブランディング)
治療中心から重症化予防・管理の医療へ
現在、日本全体では年々う蝕の減少と処置歯のメンテナンス化が進んでいます。若者のう歯は減少し、二次、三次う歯となり歯を失う患者も減少し始めている。そして高齢者については、歯の完全消失を避け、「口腔機能の回復とフレイルの防止」「口腔ケアによる生活習慣病の改善」に重点を置いた医療が求められる時代に移行しています。
このような変化を見て、どのような医療に重点をおくかは、医院統括を行う院長にとって非常に重要な課題なのです。
決め手:年代、需要層に合わせた戦略
例えば、全世代に対応する1.5次多機能型歯科医院を目指すのか、年代や患者層にフォーカスして対応箇所を決めるのかで、戦略は大きく異なります。
特に中規模以下の医院では、ユニット台数や歯科衛生士の人数によって課題は大きく変わります。経営資源を分散せず、戦略的に投資し結果を出すことが、成功に繋がるのです。
先生の医院では、どのような年代、どのような健康需要層に対応しようとされているのでしょうか?
ブランドコンセプトと院内オペレーションの内容の整合
ブランドコンセプトを決めたら、それに沿った院内オペレーションの設計や、ホームページ、打出しポイントなどもしっかり統一させていく必要があります。
例えば、「健康管理・重症化予防」をブランドコンセプトにするなら、OHI(オーラルヘルスインストラクション)や定期管理のフローを統一し、経験値を高めるシステム作りが要となります。
そしてブランド設計が魅力的に出来たらペルソナに購入してもらう為のマーケティングコンセプトを明確にし成果に繋げていく必要があるのです。
歯科衛生士の役割を再評価し、育成をシステム化
「治療で直す」という患者の価値観は変わりつつあり、「重症化や再発を防ぐ」「歯の健康を守り続ける」という方向性へ移行をはじめています。
このため、歯科衛生士が果たす役割も大きく変わります。OHIやサービスプロビジョンを魅力的に設計し、患者の健康を支えるプロフェッショナルとして成長していく。そして医院側は、その育成をシステム化し、学習と臨床を繰り返せる環境を整備することが必要。担当する患者の口腔内の状況をドクターと共有しながら診断と再評価によって正しく把握し、患者の現在と未来の健康に責任を持てる歯科衛生士を育てていく必要があるのです。
先生の医院では歯科衛生士はどんな役割を果たしているでしょうか?
結論:「健康を保ち続ける」値値に魅力を感じてもらうために
時代はすでに「治療中心」から「治療」「健康管理」「重症化予防」にシフトしています。
先生の医院が、その変化を気構え、最適な形で落とし込めることが、今後も成長を続けるポイントです。
さあ!先生の医院の「重症化予防・管理」はどこまで進んでいるでしょうか?