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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院スタッフの採用と育成に欠かせない11のポイントとは? ⑩応募してくる人材のレベルを上げたいなら医院レベルを上げるとは?  [2025年04月10日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院スタッフの採用と育成に欠かせない11のポイントとは?
 
 
①院長はいったいどんな歯科医院を作りたいのか?
②医院が目指す歯科医院のステージとそれに必要な人材の明確化
③苦し紛れの採用にならない為に必要な計画。採用してはいけない人材とは?
④チームメンバーと医院のレベルに合わせた仕組みの選択は出来ているか?
⑤医院ステージごとに採用と育成計画、仕組みをバージョンアップさせていく
⑥即戦力か?それとも育成か?
⑦募集しているのに応募がないという勘違いとは?
⑧結局、院長は個人的な好き嫌いで人材を採用しているって?院長との相性は?
⑨スタッフの退職が多い歯科医院の特徴チェックリスト
⑩応募してくる人材のレベルを上げたいなら医院レベルを上げるとは?
⑪これからは採用育成戦略と仕組みがない医院は人材を採用できない
 
のうち、今日は「⑩応募してくる人材のレベルを上げたいなら医院レベルを上げるとは?」です。
 
 
 
 

「医院の器」に見合った人材が集まってくる

採用の現場でよく耳にする言葉のひとつに、「最近、応募してくる人のレベルが下がっている気がする」というものがあります。ですが、この言葉の裏には、医院の“今の状態”が反映されていることを見落としてはいけません。

歯科医院には、その器に見合った人材が集まります。ここでいう器とは、臨床レベルや給与といったわかりやすい外的要因だけでなく、医院の文化、学びの風土、チームとしての成熟度なども含みます。特に、成長意欲の高い人材は、自身が成長できる「環境」に敏感です。医院の風土が「停滞」していれば、たとえ条件が良くても心が動きません。

先生の医院では、日常の診療や会議の中で、「この医院はどんな価値観を大事にしていて、どんな成長の道筋を用意しているか」をスタッフと共有できていますか?

 


 

成長しようとするスタッフの足を引っ張る「無意識のフタ」

院内に成長意欲のあるスタッフがいたとしても、その芽を摘んでしまうケースがあります。たとえば、勉強会の提案を却下したり、業務改善のアイデアを否定したりする「お局スタッフ」や、「今のままでいい」と進化を止めてしまった院長がその例です。

こうした構造は、組織論でいう「システムの自己保存」と呼ばれ、変化を恐れる組織が無意識に現状維持を選ぶ現象です。成長したいスタッフにとって、これは大きな壁になります。何度提案しても否定されるうちに、やがて「ここでは成長できない」と限界を感じ、優秀な人材ほど転職を視野に入れるようになるのです。

逆に言えば、成長するチームを作るためには、「成長の邪魔をしない」ことが第一歩。意見を受け止める風土を作り、スタッフの挑戦を応援する姿勢が問われます。

 


 

成長できない環境にいると、人は「転機」を感じ始める

自分が成長できていないと感じているスタッフも、ある時ふと気づきます。「このままでいいのだろうか?」と。キャリア心理学では、このような内省が起きるタイミングを「キャリアの転機」と呼びます。

この転機がポジティブな変化につながるか、離職という選択になるかは、医院がどれだけ成長機会を提供できているかにかかっています。研修制度、評価制度、フィードバック文化。これらが整備されている医院は、スタッフの自律的成長を促し、転職ではなく「ここでもう一度がんばろう」と思わせることができます。

 


 

採用に必要なのは、「魅力的なポジション」と「厳しさ」の両立

優秀な人材を採用するには、まず医院が「成長意欲の高い人が目指したくなる環境」になっているかを見直す必要があります。口コミが広がりやすい歯科医療業界では、学校や前職のつながりを通じて、医院の実態はすぐに広まります。

外部研修の費用補助や、スキルアップを後押しする制度など、いわゆる「衛生要因」の整備は当然のことながら、それだけでは不十分です。

本当に採用戦略として効果を持たせたいなら、「この医院は本気で成長が求められる」と思わせる文化を作ることが不可欠です。つまり、「選ばれる医院」になるには、環境の魅力と一定の厳しさの両立が求められるのです。

 


 

「誰でもいい」ではなく、「誰を選ぶか」の視点を

結局のところ、有能な人材を得たいなら、医院のレベルを上げて、「応募のハードルを上げる」ことが鍵となります。誰でもいいから採用する、という姿勢では、医院の未来を担う人材は集まりません。

「どんな人に来てほしいのか」「その人が来たいと思える医院になっているか」
この問いを、ぜひ先生自身が今一度見直してみてください。

成長を止めない医院には、自然と成長意欲の高い人材が集まり、医院、患者、スタッフの三方よしの循環が生まれていきます。

先生の医院は、「成長意欲が高い人材が応募したい医院」になっているでしょうか?

 
 
 
 
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