おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
「歯科の院長がチームビルディングで失敗し易い10の理由」
今日の記事は、
①院長、チームメンバーの行動特性と成長度、医院規模によって作れる組織が違う
②チームには医院レベルに合う人材が集まってくる
③組織理論は実学を積み重ねた人材の集団でしか再現できない
④院長は地位と権限以外でスタッフを動機づけられるか?
⑤コントロール型の院長が指示待ちスタッフを生み出すって?~コントロール偏重は永遠の苦悩の始まり
④院長は地位と権限以外でスタッフを動機づけられるか?
⑤コントロール型の院長が指示待ちスタッフを生み出すって?~コントロール偏重は永遠の苦悩の始まり
⑥コントロール力の使い方と脱コントロール(権限委譲)のタイミング
⑦学びと実践による負荷を受入れる事でしか理想の場所には辿り着けない(脱ぬるい職場)
⑧スタッフが言う「院長が言い出し最初に止める」とは?リーダーの覚悟について
⑦学びと実践による負荷を受入れる事でしか理想の場所には辿り着けない(脱ぬるい職場)
⑧スタッフが言う「院長が言い出し最初に止める」とは?リーダーの覚悟について
⑨院長が知っておくべきチームの成長ステージ
⑩人を育て人が育つ三方よしな組織が一番強い理由とは?
の「⑧スタッフが言う「院長が言い出し最初に止める」とは?リーダーの覚悟について」です。
今までと同じことを続けていると歯科医院経営を発展させられずジリ貧に追い込まれていくと感じる。
物価と人件費が上がり、診療報酬が上がらない状況が続いています。
年金問題や高額療養費の問題の議論も参議院選挙後に延期されそうですが、中小企業などの賃金が上がらない中で国民も、これから社会保険料負担増、患者一部負担増、そしてローン金利アップ、税負担増に対応していかなければならないのです。
そんな中で歯科医院の院長は賃上げや労働環境整備をしていく必要がある。
でなければスタッフや勤務ドクターも条件の良い歯科医院を求めて転職していくからです。
国も労働市場の流動性を高めようとしていますので(CMでも転職を煽っています)、院長はスタッフや勤務ドクターが「ここで働き続けたい」と思ってくれる環境を作らなければならないのです。
賃上げや労働環境整備ができる経営の体力を得られる様に院長は休日に各種セミナーに参加され、スタッフに新たな取組みを提案する。
それは経営者として必要不可欠だと思うのですが、医院によっては「落とし込みをスタッフに丸投げ」したり「院長が提案したのに院長が最初に止める」ということが起こっている様なのです。
何故そのような事が起こるのでしょうか?
それは院長が新たな取組みにが医院の発展にとって必要不可欠であることをスタッフに丁寧に説明して納得させることが出来ていないだけでなく、自身もその仕組みの活用法について正しく理解できていないからなのです。
スタッフは新たな取組みを始めるとだけ説明を受けて、取り組む意義や目的について丁寧に説明されていないことが多い。
そしてその仕組みを落し込めるだけの能力が身についていない場合には「型」だけが落とし込まれ、その仕組みが機能していないということも起こっているのです。
以前にもブログで書きましたが、医院を見学すると過去に導入しようとした「仕組みの残骸」が残っていることが多いと感じます。
私が歯科医院経営コーチとして活動するのは「自院にどんな仕組みが必要なのかが分からない」「必要な仕組みを上手く落とし込めない」歯科医院の現場に関わり落とし込みをサポートする為です。
「現在の医院メンバーの特性や能力でどんな仕組みを扱えるのか?」を院長が見極められていない為に仕組みが上手く機能しないし、現在の医院の強みを消してしまう仕組みを導入しようとするから院内がギクシャクする様になるのです。
実際には、チームメンバーの成長度と医院ステージによって落とし込める仕組みのレベルが変わります。
医院見学で見る歯科医院の仕組みは「凄い」「うちも導入したい」と思うでしょうが、その仕組みを扱える力が先生の医院にあるのかを見極められなければ導入した仕組みは「残骸」に変わるのです。
院長が仕組みの落とし込み方をスタッフに説明してサポートできないから「丸投げする」。
「院長が言いだし最初に止める」のも院長が上手く落とし込めないからだと感じるのです。
院長(リーダー)が言い出したのならやり切って成果を出す必要がある。
でなければチームメンバーの信頼を失いますので提案するならやり切る覚悟が必要だと感じます。
さて、先生の医院が次のステージに行く為に取り組むべき課題は明確でしょうか?
その為にどんな仕組みを扱える様にすることが必要で、スタッフや勤務ドクターが身につけるべき能力は何でしょうか?
また、その仕組みは医院の強みを活かし医院理念に沿うものでしょうか?
一度、お考えくださいね。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00