おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
昭和時代に歯科医院で売上を上げる方法は、
・新患を増やす
・治療する患者数を増やす
・セットまでの期間を短縮する
・治療単価を上げる
の高速回転型でした。
昭和の最後の時期でも団塊の世代が40歳前後であり、う蝕治療の新患は多かったからです。
しかし、今の40歳は昭和59年と昭和末期の生まれであり、これから口腔内の状況が比較的良好な平成時代生まれが社会の中心となっていくのです。
今、歯科医院のう蝕治療の中心は50歳以上です。
ここに団塊の世代と団塊ジュニア世代も含まれますので人口としても多い。
だから、
・50歳以上の人口比率が高い地域
・地域の健康指数が高くない地域
・急患層が多い地域
では加齢による治療需要もありますのでう蝕需要の減少を感じにくいかもしれませんが、地域によってはすでにう蝕患者の減少が患者数の減少に繋がっているのです。
だから、高速回転型が使える地域は減ってきていると感じるのですが、ドクターで高速回転型が染みついている人は若手も含めて結構いると感じるのです。
私はそこが患者が離脱していく大きな要因だと考えています。
昭和中期までは患者が大量に離脱しても新患が大量に押し寄せた。
しかし、昭和後期、平成、令和と今は時代は変わっています。
今は、患者の健康を守る為に患者を離脱させないことが必要で「定期管理型」を「長期管理型」に進化させていくことが必要なのです。
地域によってう蝕需要の減少スピードは違いますので医院を変化させていく上でのタイムリミットは違いますが、地域の歯科医療需要の変化に対応していくことは歯科医院経営の基本です。
だから、高速回転型の経営をされている場合にはそれがあと何年使えるのかを考えてみてくださいね。
Posted at 05:00