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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長が経営規模によって考えていくべき経営戦略とは?  [2024年12月17日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
経営が上手くいく歯科医院と上手くいかない歯科医院の違い、それは経営に不可欠な仕組みを作れているかどうかだと思います。
例えばユニット3台からスタートしたとして、3台の規模の範囲内で収益性を最大化させるのか?それとも規模を拡大していくのかで経営の仕方はまったく違うのです。
 
ユニット3台の場合は予約枠数の上限が決まってしまいます。
だから一枠にかかる時間を短縮して診る患者数を増やす高速回転型か、患者単価を上げていくしかない。
訪問に出るマンパワーも不足していることが多いので打てる経営対策は限られるのです。
 
 
 
ユニット3台の歯科医院で心がける必要があるのは、
 
・収益性を高められない設備投資はしない
・収益性の柱になる自費治療を作る
・ニッチなマーケット、ターゲット層にポジショニングする
・コストを抑制する
 
でしょうか?
 
ユニット3台規模で保険診療中心でいくならば投下できる資金は限られます。
だから「お金のカラーBOX」を意識して経常利益率を高める必要があるのです。
 
 
 
 
ユニット5~8台位なら売上1億円は超えているでしょうから、規模を拡大して攻めるのか?それとも専門化してエッジを立てるのか?の判断が必要。
スタッフ数が増えてきているでしょうから人件費などを賄える売上が必要です。
ただ、大型歯科医院の様に取り扱い商品を増やして収益に結びつけるだけの力はありませんので、経営資源をどこに投下するのかを絞る必要があるのです。
ユニットを院長と歯科衛生士にどう配分するのかも重要なポイントだと思います。
 
 
 
 
ユニット8~15台になってくると大型歯科医院と同様の治療コンテンツを取り扱っていることが多いと思います。
この規模になると大型歯科医院や超大型歯科医院と競合関係になってきますので、一つ一つの治療コンテンツのエッジをどう立てるのかを考える必要があります。
「ブランド化」を意識するのもこの規模でしょうか。
 
ただ、規模は相対的なものです。
過疎地ならユニット10台でも地域で一番大きいということもありますので、あくまでもご自分が開業されている地域の状況をもとにお考えください。
 
 
 
 
 
次は大型歯科医院です。
この規模感も地域によって違いますが、地域によっては大型歯科医院の定義は売上10億円規模になってきています。
 
大型歯科医院で必要なのは「存在で患者を集める」ことが出来ているかです。
「この地域で歯科医院と言えば?」と地域の方に聞けば上位から3番目までに入っており、取り扱っている治療コンテンツを求めて遠くからも患者が来院します。
 
エッジが立ち「地域1番の治療コンテンツ」が複数あることが必要で、重い固定費負担を賄える安定した収益を確保していく必要があります。
 
 
 
 
最後は超大型歯科医院です。
超大型歯科医院は広域医療法人で売上が20億円を超えますが、ここの規模は成功と失敗が分かれると私は見ています。
 
 
何故なら企業的な経営を確立させながら戦略的に拡大している医院と戦略面が弱いまま拡大している医院があるからです。
戦略面、財務面が弱いまま拡大すると「拡大することで自分の首を絞める」ことになりますので、最悪の場合には倒産に繋がるのです。
 
 
 
 
今回書いた以外にも、
 
・専門化歯科医院
・訪問型歯科医院
・自由診療歯科医院
・多機能型歯科医院
 
などもありますが、それらについては次の機会に書きたいと思います。
 
 
 
 
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