おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
さて2024年もあと少しで終わりです。
2025年は2026年歯科診療報酬改定への準備年であり、「か強診」から「口管強基準」への移行の締め切りもあります。
来年の夏ごろから診療報酬改定論議も始まりますが、次回の改定で自民党は国民民主党の意向も無視できないでしょう。
国民民主党の医療政策は保険医療機関にとって厳しいものですので、今後、国民民主党が影響力をどれだけ維持できるのかに私は注目していきます。
来年7月の参院選の結果が診療報酬改定論議と「改定率の決定」に与える影響も無視できませんので、2026年の歯科診療報酬改定は予断を許さないものとなりそうです。
さて、そんな中で歯科医院の院長が2025年を明るい一年にする為に何をするべきかについて書いてみたいと思います。
それは年間強化ポイントの決定です。
一年間で様々な改善に取り組むのには医院力が必要ですし中途半端なものになり易い。
だから、一年かけて徹底して磨いていくポイントを一つだけ決めて実行するのです。
例えば、
・カウンセリングやコンサルの仕組みの強化
・患者への説明ツールの充実
・患者コミュニケーションの充実
・院内コミュニケーションの充実
・スタッフ満足度の向上
・基礎知識の再学習
・マニュアルやカリキュラムの進化
・キャンセルや治療中断を減らす対策
・院内清掃と消毒滅菌の仕組みの改善
・数値による見える化の推進
・院長が実現したい未来をチームと共有する
・DX化の推進
などからチームメンバーと話し合って年間のテーマを決め実行し落とし込めるまで続けるのです。
歯科医院の業務改善って「定着期間」がなく「定着できたか確認」出来ていない事が多い。
だから一つのテーマを継続して追いかけることでエッジが立つのです。
例えば「患者とのコミュニケーション方法」を見直して患者に寄り添ったものにするだけで口コミで患者を増やすことに繋がります。
歯科医院の診療を見学しているとスタッフは余裕のない表情で動き回っていることが多い。
だから、多くの歯科医院がそういう状態なら先生の医院メンバーが患者に寄り添ったコミュニケーションを強化するだけで大きな武器になるのです。
院内清掃と消毒滅菌の仕組みの改善も同様です。
ゴミやホコリがないだけでなく患者から見て様々な器具が目に入らない状態にするだけで印象が全く違う。
医療として重要な院内清掃と消毒滅菌のレベルを上げていく本質面の重要性と併せて、その品質を演出していくことで患者を離脱させないことにも繋がるのです。
そして「院内清掃や整理整頓、消毒滅菌は人間教育」ですので、そこが整うと歯科医療従事者としての姿勢が変わるのです。
まだまだ作業レベルの医院が多いと感じますが、「患者とチームメンバーに安心安全を届ける」という目的レベルでメンバーをまとめる事ができれば大きな武器となると考えます。
もちろん、プロケアとの連携もお忘れなく。
「そうは言っても何を選んで取り組めば良いの?」と迷われる院長もおられるでしょう。
そんな時はチームメンバーひとり一人に「〇〇さんは何を大切にして患者さんやチームメンバーと接しているの?」「それはどうして?」と聴いてみてください。
どこの医院にも無意識的に皆が大切にしていることがありますので、それを選んで強化する方が成果に繋がり易いからです。
この取り組みは院長のチームをまとめ上げる能力が問われますが、院長の患者や歯科医療、スタッフへの真摯な思いをストレートに伝えることできっと成功できると思います。
「このテーマの方が売上アップに繋がるかも」と院長の考えだけで選ぶとチームメンバーには「面倒な仕事が増えた」となってしまいますのでご注意くださいね。
2025年に強化したテーマを2026年は更に強化していく。
すると他の歯科医院にはない強みになっていきます。
皆が大切にしていることの継続は力であり継続することで文化となり医院の行動規準となる。
するとエッジが立って取り組みが患者にとってもチームメンバーにとっても魅力的になっていく。
行動規準を決めたら文化になる訳ではないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00