おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院でスタッフを成長させるには「ティーチング」と「コーチング」の両方が必要ですが、先ずは「徹底したティーチング」が不可欠だと私は考えています。
コーチングはその人の中にある「答え」を引き出すことが大切。
だからティーチングによって鍛えながら「出せる答えの質」をレベルアップしていく必要があるのです。
経験が浅いスタッフに求められるのは「テクニカルスキル」です。
生産性が高いオペレーションの形が決まったら、その中に経験の浅いスタッフが入って十分に役割を熟せるように院長や幹部は指導する必要があるのです。
テクニカルスキルを身につける為の教育カリキュラムや業務の標準化に必要なマニュアルが整備されていねければテクニカルスキルの習得でスタッフは躓く。
経験の浅いスタッフは最初はオペレーションの狭い範囲を受け持ち決められた業務をおこなう。
しかし次のステップである「広い範囲の連携」「状況に合わせて動き方を変える」はマニュアル教育では出来ませんので、アクティブラーニング等を活用して実践力を鍛えていく必要があるのです。
同じ内容の仕事を「少ない人数」「短い時間」で実行しながら「質を高め」「付加価値を増やす」ことがこれからの歯科医院には必要不可欠。
スタッフが1年目3年目5年目と経験を積んでいく中で「経験曲線効果」によって個々の生産性が高くなるには、その基礎を作るティーチングの仕組み作りが欠かせないのです。
基礎練習を重視せずに才能だけで成果を出せていたスポーツ選手が高いレベルの中では頭を打つように、歯科医院も基礎作りをサボっていたら高くは跳べない様になっていくのです。
「院長が経営のアクセルを踏み込んでも余裕で加速について来れるスタッフを育てる」
先生の歯科医院がスタッフの能力を磨き上げ提供できる歯科治療のレベルを高めないと、国が歯科医療に課しているハードルを越えていくことは出来ません。
そして、生産性を高める方法を学んだとしてもスタッフ個々の能力が追いついていなければ実行できないのです。
「学習する組織」になる為には心理的安全性の確保だけでは片手落ちになる。
「ぬるい組織」では歯科医院も未来を切り拓けませんし、スタッフも人生を生き抜いていく力を手に入れることは出来ないのです。
Posted at 05:00