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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長はどんな分野でエッジを立てられるのかを考えてみる  [2024年12月04日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院に長く関わってきて感じるのは医院ごとに支持されている患者層が違うという事です。
 
 
同じ市町村で開業していても来院する患者の、
 
・年齢層
・性別
・職種
・所得
・患者の健康観
・患者ニーズ
 
などが違い、医院経営に貢献している治療コンテンツも違うのです。
 
 
これは院長がどんな治療技術を磨き、どんな患者を大切にしたいと考えて診療をしてこられたかによる。
院長が意識されなくても院長の価値観と合う患者とスタッフが集まるのです。
 
 
 
 
 
公定価格で営業をする歯科医院はターゲット顧客層以外も来院するのですが、中長期的に見れば医院に合わない患者は離れていく。
だから「どんな患者を大切にしたいのか」を院長が明確にしてエッジを立てることが重要なのです。
 
 
ただ、エッジを立てるにしても人口動態と地域需要、立地を分析してからおこなわなければ的外れになる可能性が高い。
例えば町の外れで開業している場合には「患者が他の歯科医院より遠くて不便でも通う理由」がなければ利便性が良い歯科院を患者は選ぶからです。
 
これからは医院の近くにあるスーパーマーケットなどの商業施設が撤退することもあり得ますので、医院の魅力だけでターゲット患者を集めることを考えておく必要があるのです。
 
 
 
 
 
医院を魅力的にし業績を上げていくのに有効なのが「多角化戦略」です。
「集中型多角化」と「集成型多角化」が出来る歯科医院は限られると思いますが、「水平展開」と「垂直展開」によって地域における地盤を強化できないかを考える。
 
「選ばれる歯科医院」になれなければ地域の経営環境が悪化することの影響をもろに受けてしまうのです。
 
 
もちろん、小規模歯科医院はニッチな需要でエッジを立て大きな歯科医院は陣地取りで優位に立てるポジショニングを選ぶことが大切です。
 
 
 
 
 
これからの10年で1.5次多機能型歯科医院も増えますし超大型歯科医院も増え有力地域には進出してくるでしょう。
小規模から中規模の歯科医院はこれらの歯科医院と戦わずにニッチな分野でエッジを立てれば生存していけますが、真似をしようと考えると経営資源を無駄に消費して苦しくなるのです。
ここ3年で医院の規模が大きくなっていないなら無理だと考えて違う道を選んだ方が賢明なのです。
 
 
 
1.5次多機能型歯科医院を目指される院長は地域にとって不可欠なインフラになることを目指す。
地域の多職種や行政などからも頼りにされる存在になることが必要なのです。
 
 
 
 
超大型歯科医院を目指される院長は2つに分かれます。
企業として必要な要素を強化しながら戦略的に大規模化を進める院長と、周りの院長が大型化していくから慌てて分院を出し始める院長です。
 
私は前者は更に大きくなり後者は淘汰されていく可能性が高いと考えています。
 
 
 
 
 
先生が開業されている地域の未来はどう変化していき、その中で先生はどんな戦略と戦術で医院経営を発展させていかれるのでしょうか?
どんな経営資源を所有していて、どんな分野を強化していけば医院の未来を切り拓くことができるのか?
 
そのことを明確にしていく作業を年末にかけておこなってくださいね。
 
 
 
 
 
 
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