おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
2024年も残すところあと1カ月になりました。
医療法人の場合には決算月によって新年度開始時期が違いますが、1月設立法人や個人開業の場合には事業目標が達成できたのか?を点検する時期でもあります。
12月は歯科技工所の年内仕上がりの締め切り日もありますし、年末が近づくと急患も増えて忙しくなりますので初旬に点検を行って頂きたいのです。
必要な点検は、
・売上目標(自費・保険治療、歯科衛生士売上)の達成
・新患数(広告、紹介)、再初診数の目標の達成
・キャンセル数、治療中断数の減少
・SPT移行率の目標の達成
・かかりつけ患者数の増加目標の達成
・ドクターや歯科衛生士の生産性目標の達成
・経常利益率の増加目標の達成
・銀行借入金の返済目標の達成
・お金の各カラーBOXの目標金額の達成
・中期採用計画の達成見込み
・中期経営計画における賃上げ率の達成
など、先生の医院でチームメンバーと設定した各項目です。
大切なのは年末まで諦めずに数値を追いかけること。目標の達成が見えていても手を緩めてはいけないのです。
何故なら「数値は手段」であり、数値目標の達成は「患者に最善の治療を提供できたか?」の達成指標だからです。
年間目標と現状との差が明確であり、方策(何をすれば達成に近づくか?)が明確であれば最後の最後まで目標を追いかけていける。
そういうチームがどんな困難な時代も乗り越えていけるのです。
危険なのは、2024年にチームメンバーひとり一人が追いかけるべき数値が明確でなかった歯科医院。
「ドクターやスタッフひとり一人がこの1年でどんな成果を出したか?」が明確でなかった歯科医院です。
これは経営の数値だけでなく提供する歯科医療の品質の向上も同様で、数値で見える化して「評価⇒改善」を実行しない歯科医院は生き残れないのです。
そして数値を実際に改善できた「方策」をどれだけ所有しているのかも大切。
経営目標を立てても達成する方策を所有していけなけば「目標の達成は偶然」でしかないからです。
他にも12月に先生とチームメンバーにおこなって頂きたい点検は、
チームメンバーの「数値で見える化したものを改善に繋げられる能力」が向上したか?
一人一人が掲げた成長目標が達成されたか?
院長以外でも成果を出せる様になってきているか?
各部署が自律して動ける仕組みになってきているか?
等なのです。
「ああ、今年は目標が達成できなかったな・・・」とか?
「今年は理由はよく分からないが好調だった」という医院が多い中で、
年初に設定した戦略と戦術によって着実に狙った成果を出せる力を身につけていく。
運で未来を切り拓ける時代ではないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00