歯科医院の経営改善や組織づくり、ホームページや看板の活用法指導やスタッフ育成の仕組みづくりをサポート。か強診を活用した長期管理型の歯科医院づくりなど。開業医団体で30年の勤務経験があり安心してご依頼いただけます。

 
◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

治療説明が苦手なスタッフでも自費が増える!視覚ツールと質問スクリプトの使い方  [2025年06月19日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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自費率が伸びない本当の理由は「説明」ではなく「確信」の不足?

「治療コーディネーターがいないから自費が増えない」
「スタッフが説明に自信がなく、患者が選んでくれない」
そんな声を、院長先生からよく伺います。

しかし、本当に必要なのは説明スキルの高さよりも、【治療に対する“確信”と、患者との信頼関係】です。

自費治療が増える医院では、説明者が必ずしも話が上手なわけではありません。
共通しているのは、【この治療が患者にとって良い選択肢である】という揺るぎない確信を持っていることです。

→《注目》説明が苦手なスタッフでも、“仕組み”があれば自費率は上がるのです。

 

 

経営のために売るのではない。患者のために「提案」する

スタッフが自費説明に抵抗を感じる背景には、「院長に言われたから勧めている」「売上目的だと思われたら嫌だ」という心理があります。

特に、こんなケースが起きがちです:

・「本当に必要かわからないが、一応自費も提案する」
・「院長に言われているけど、自分では納得していない」
・「患者に断られた時に、申し訳ない気持ちになる」

これはすべて、【自費治療のメリットを院内で共有できていない】ことが原因です。

→《ポイント》院長・勤務ドクター・スタッフが【この症例にはなぜ自費が効果的なのか】を明確に話し合うことが、説明の「確信」につながります。

 

 

治療コーディネーターがいなくても使える!視覚ツールと質問スクリプトの活用法

説明が苦手なスタッフでも、【見るだけで伝わるツール】【質問で考えさせるスクリプト】を使うことで、患者の納得度が一気に高まります。

【例:視覚ツール】

・治療前後の口腔内写真(審美・補綴の症例)
・インプラント・矯正・セラミックの説明パンフレット、動画

・「選べる治療メニュー表」:自費と保険の違いを一覧で見せる資料

【例:質問スクリプト】

・「これまでの治療で、不便に感じていたことはありましたか?」
・「5年後、どんな状態でお口を維持していたいですか?」
・「選ぶ時に重視するポイントは、費用、耐久性、再発リスク、見た目などがありますが・・・」

→《ポイント》説明を「プレゼン」ではなく「対話」に変えることで、スタッフも患者も楽になります。

 

 

自費率アップに必要なのは“院内共通の意思”である

治療コーディネーターがいなくても、自費が選ばれる医院には、以下のような環境があります:

・【院長と勤務ドクターが症例別に「推奨治療法」を話し合っている】
・【治療の提案基準をスタッフと共有している】
・【「自費=悪」ではなく、価値提案の一つとして自然に捉えている】

このような医院では、スタッフが無理に「売る」のではなく、【患者の意思決定をサポートする】立場として関われるようになります。

→《仕組み化》自費の提案フロー、使用ツール、質問テンプレートなどを院内マニュアルに落とし込むことが成功のカギです。

 

 

確信があるから、患者は選べる

「自費治療を勧めると不要なモノを患者に売りつけていると感じる」
「スタッフがお勧め治療について確信がなく、説明に抵抗を感じている」
そんなときこそ、【この治療が本当に患者にとって必要か?】を、医院全体で再確認するタイミングです。

患者のためになる選択肢を、患者が理解し、納得して選べるように。
その環境を整えるのは、院長としての戦略であり、チームとしての信頼関係です。

【先生の医院では、スタッフが“納得して自費治療を提案できる状態”になっていますか?
症例ごとの説明ツールや質問スクリプトは整備されていますか?】

 

ご希望があれば、治療コンサルシステムの再構築や治療コーディネーターの育成サポートも提供可能です。
一人の説得ではなく、チームで納得を作る診療体制へ。今がその第一歩です。

 
 
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