おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日からお金のカラーBOXの話に戻ります。
歯科医院経営では売上を下記のカラーBOXに振り分けていきます。
だからカラーBOXの正しい使い方を理解し正しく使える様にしていくことが大切なのです。
各カラーBOXは下記の通りで⑵の固定費までは書きました。
だから今日は⑶の税金の支払いです。
⑴材料の仕入れや技工所などへの支払い(変動費)
⑵人件費、光熱費、消耗品費など一般管理費の支払い(固定費)
⑶残った利益から税金を支払う
⑷税金を支払って残ったお金から借入金を返済する
⑸借入金を返済して残ったお金から事業用の積み立てをおこなう
⑹事業用の積み立てをして残ったお金から未来の為の貯蓄をする
⑺未来の為の貯蓄をして残ったお金を生活資金に使う
世の中には税金を減らしたいと考える方が多くいて、昔は「節税できます」という売込んでくる営業マンも沢山いました。
しかし現在では多くの節税方法は封じられており、院長が実行している節税方法は「税金は減るが残るお金も減る」方法であることが多いのです。
医療法人の場合には固定資産等の所有者が法人と院長個人で分かれており役員報酬を支払った後の利益となりますので、⑷⑸のカラーBOXに院長と法人のどちらがお金を入れていくのかが医院ごとに変わります。
なのでここでは便宜上、法人と個人を一つのものとして考えます。
ここで重要な考え方は「税金を支払わなければお金は残せない」ということです。
とくに「税金は減るが残るお金も減る」方法を使っている院長の場合には⑷以降のカラーBOXに入れるお金が不足する可能性が高く、医院の未来を切り拓くことが出来なくなるのです。
販売管理費を厚めにしても問題が無いのは⑷以降のカラーBOXが十分に満たされて「労働環境整備」や「人材不足対策としてのDX化、デジタル化」などにお金をかけてもよい方だけなのです。
現実的には「賃上げ」「労働環境整備」等は⑷以降のカラーBOXを意識しながらも実行しないと人材を確保できないので経営判断が必要ですが・・・。
とにかく無駄な経費は抑えながらしっかりと税金を支払って残るお金を増やすという考え方が必要です。
だから時代遅れな「節税話法」を使ってくる営業マンには騙されないでくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00