おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が40年以上歯科医院と関わってきて感じるのは「多くの院長はお金の色分けが出来ていない」ということ。
歯科医院経営では売上金額から、
⑴材料の仕入れや技工所などへの支払い(変動費)
⑵人件費、光熱費、消耗品費など一般管理費の支払い(固定費)
⑶残った利益から税金を支払う
⑷税金を支払って残ったお金から借入金を返済する
⑸借入金を返済して残ったお金から事業用の積み立てをおこなう
⑹事業用の積み立てをして残ったお金から未来の為の貯蓄をする
⑺未来の為の貯蓄をして残ったお金を生活資金に使う
の順番で売上金を配分することが原則。
つまり、本来は⑴~⑹までのカラーBOXに売上金が自動的に配分され、最後に残ったお金が⑺のBOXに入れられる様にする必要があるのです。
ちなみに、院長が生活資金として欲しい金額が決まれば、それを得る為に必要な売上金額も計算できます。
歯科医院経営が上手くいかなくなる要因として院長がこのカラーBOXの順番を無視して⑺の生活資金を使ってしまうこと。
また、⑸の事業用の積み立てが貯まっていないのに銀行借り入れやリースで欲しい医療機器を導入してしまうことです。
つまり⑺の院長のカラーBOXはマイナス残高で医院や銀行などにお金を借りている状態にある。
なのに院長はそのことに気づいていないのです。
私が経営ブログで「収益構造の改善」と書くのは、この⑴~⑺のカラーBOXが正しく機能する様にすることであり、結果として院長の取り分を増やすことです。
では、明日から⑴~⑺の見直し方法について順番に書いていきたいと思います。
お楽しみに!
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00