おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院も、う蝕治療を終えたら患者が来院しなくなる時代が終わりつつあり、
・歯周病治療⇒安定期治療⇒治癒後のメインテナンス
・初期う蝕、根面う蝕管理
・口腔機能管理
・糖尿病などの生活習慣管理(医科との連携)
・定期健康診断
・正しい歯みがき習慣
・食習慣、生活習慣改善
などで患者との関係を継続させる時代に入ってきました。
ただ、主訴以外には患者に来院動機が存在しませんので、
・主訴以外の口腔内の疾患の状態
・それ以外の健康リスク
・罹患している疾患の知識
・健康を保つ為の考え方指導
・口腔ケア、生活習慣、食習慣改善指導
などを段階的に患者に説明して、主訴の治療が終わっても患者が健康である為に必要な治療と管理を継続的に受ける決意をするように導く必要があるのです。
しかし、それらの取組みが成果を上げているのかをどうやって測定すれば良いのでしょうか?
成果を見える化する数値、それは「SPT移行率」と「継続来院率」なのです。
先ずは、pの検査をして歯周病と診断された患者のうち、初期治療を終えてどれ位の患者がSPTに移行したのかを見るのが「SPT移行率」です。
セカンドコンサルや歯周病コンサルの質が高ければ移行率は高くなり、コンサルの仕組みが無かったり質が悪ければ移行率は低くなる。
医院の治療説明の仕組みのレベルが問われるのです。
次に、SPTに移行した患者が「1年後」「2年後」にどれだけ継続して来院しているのかを見るのが「継続来院率」です。
SPTに移行した患者は「外発的動機」によって来院するのですが、OHIや再評価によって「内発的動機」に置き換わっていかなければどこかのタイミングで離脱する可能性が高くなる。
だから「継続来院率」は長期管理時代における歯科医院の実力を表す数値だと思うのです。
患者の健康を守る為に「患者が離脱しない歯科医院」を院長は作れるのか?
先ずは、どれだけの患者が離脱しているのかを見える化するところから始めていくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00