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◆歯科医院経営ブログ

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組織化が機能する歯科医院と機能しない歯科医院の違いとは?  [2024年10月04日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院の規模を拡大される院長が少しづつ増えてきていると感じます。
医療介護の業界に流入する人材より流出する人材の方が多くなってきている現状を考えると攻めることも一つの方法。
ただ、院長はその増えた人をどの様に育てて戦力にし、権限委譲によって組織化しようとしているのでしょうか?
 
 
 
 
歯科医院が組織化を始める場合に注意する点は、「人が増えたから組織化するのではない」という事です。
時々、形だけ「〇〇チーフ」と「〇〇マネージャー」と名付けていても全く機能していない医院に出会いますが、
 
 
・組織化する為に、各分野ごとに権限を付与できる人材が育っているか?
・理念や医院文化的に「階層化」することがマイナスに働かないか?
・院長が「任せきる」まで到達できるタイプなのか?
・院長一代で終わる医院なのか?それとも承継されていく医院なのか?
 
 
などによって作る組織の形態も違いますし階層も違うのです(医院ごとに作れる組織が違う)。
そして出せる経営的成果も歯科医療面での成果も変わる。
 
 
だから、一般企業や他の医院を参考に院長が階層化すると失敗し易いのです。
 
 
 
 
組織の究極形はフラットであってチームメンバーが「自分達で判断して、決済し、行動し、責任を取る」であり、組織の発展の前段階に階層化された組織がある。
階層化の目的は成長途上のメンバーを上に引き上げていくことであり、自走できるメンバーがいる上のステージに入る人員を増やすことなのですが、ここで間違いが発生するのです。
 
 
それは管理することによって経営的成果を出させることであり、「役割」を「地位」に変えて固定化すること。
管理すれば一時的に経営的成果は出せますが、長期で見れば人の成長を阻害する組織になりメンバー一人一人がもつ能力を発揮できなくなるのです。
 
 
 
 
 
コントロール型の院長の医院では組織化をしようとしても徐々に管理型に戻っていく。
「自分で決定して行動する」は得意でも「任せきる」は苦手なので、管理したくなって徐々に口を出し始めるのです。
 
 
だから、管理型の院長の下ではフラットな自走型の前段階である組織化は難易度が高く、「管理する為に階層化する」となり易いのです。
となると、一生「管理と指示」で人を動かしていく組織になり、院長が疲れて管理を止めればチームメンバーが育っていないから機能しないという悪循環になるのです。
 
 
 
 
「教える⇒教えながら任せる⇒任せきる」という権限委譲のステップは組織化には必須なのですが、「管理型」と「職人型」の院長にはハードルが高い様です。
 
院長は権限を委譲しているつもりでも実は管理型になっているなんて笑えないケースもありますので、どういう組織形態が医院が掲げる理想を実現する為に必要なのかを一度考えてみてくださいね。
 
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