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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の理念はチームメンバーの末端まで浸透しているか?  [2024年09月28日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
色々な歯科医院を見てきて感じるのは、「組織メンバーの行動のベースに同じ価値観が見える医院ほど強い」ということ。
そして、そこに至る道程は簡単な事ではないということです。
 
 
理念(ミッション、ビジョン、バリュー)を掲げている医院は増えてきましたが、組織運営の方向性や経営計画を決める時に「理念に合致しているか?」までチェックして一貫性を保てている歯科医院は少ない。
すると理念が少しづつ霞み始めるのです。
 
 
 
 
例えば、「患者様を笑顔に」的な打ち出しをしているとしましょう。
しかし、経営面を考えると効率化を進めざるを得ないと院長が判断して、いままで患者におこなっていた丁寧な治療説明を簡略化した・・・
 
するとスタッフの頭の中に「患者への丁寧な治療説明は重要ではないのかな?」という疑問が生まれるのです。
 
 
 
 
歯科医院のスタッフと話すと「うちの医院も昔は頑張っていたんですが、いつの間にかやらなくなってしまいました」的な話をいっぱい聞きます。
昔は院長が「患者の為に」とスタッフに提案し、その提案に魅力を感じてスタッフも頑張って実行していたが、いつの間にか院長の方針が変わってスタッフは梯子を外された気持ちになった。
 
 
昔は組織も小さく、院長が日常的にスタッフに理念の意味を丁寧に説明してくれてスタッフの理解も進んでいたが、組織が大きくなるとそういう機会も減っていった。
今では朝礼で唱和する理念が腹に落ちているスタッフの割合がどんどん減っていき、理念はお題目の様になってしまっている。
 
 
 
 
医院理念を言語化することは簡単ではありませんが、理念に基づいた計画や行動をチームメンバーに浸透させる努力を続け一貫性を保つことはもっと難しい。
とくに組織が大きくなればなるほど理念を深く落とし込む難易度は上がるのです。
 
 
院長はいつも経営への不安を抱えながら奮闘されている。
だから時には、スタッフから院長の言動が理念と矛盾していると指摘されても掲げた理念を破って売上を優先したくなる。
効率を優先することは魅力的に見えるものです。
 
そのお気持ちを私は理解できるのですが、スタッフはその矛盾をしっかりと見ていますし理念がそこから形骸化していくことが多いと感じるのです。
 
 
 
 
第二象限の時間はいつも効率に奪われる。
売上に直結しないですし、時間を使っても効果は短期的には表れない。
 
 
しかし、効率化で作れる売上には限界があり、院長はその時に初めて第二象限を軽視してきたことのツケが回ってきたことに気づくのです。
 
 
 
 
私がサポートしている歯科医院のチームビルディングも「医院が将来、高くジャンプすることができる為の土台を築く」為のものです。
短期的に売上を上げる方法も知っていますし必要な場合にはその技術も使いますが、スタッフの目がキラキラと輝かない方法で売上を上げても、将来的に発生する問題でそれまでの成果は帳消しになってしまうのです。
 
 
 
 
組織づくりは砂浜に砂で山を築くごとし
一つ一つの砂同士が強く結びついていれば崩れませんが、油断すると波に削られたり砂の結びつきが弱くなって崩れ出すのです。
 
 
 
 
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