おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
人が健康になっていく為には「健康は自己責任」である事を理解することが大切だと私は考えています。
個人が健康になる為の努力を続けながら、それでも病気になったりケガをしたりメンタルが落ち込んだりした場合に相互扶助や社会保障制度でカバーする。
「依存社会」ではなく、一人でも多くの国民が「自立」に向かう過程を支援するのが「保険医療」だと思うのです。
保険医療制度では元々「治療(療養の提供)」にしか診療点数はつきませんが、最近は「重症化予防」にも点数がつくようになった。
このことは画期的だと感じるのです。
では、歯科保険医療機関は「誰」を自立に導びき寄り添っていくのでしょうか?
すべての人は「依存から自立」のどこかに存在します。
「俺はべつにタバコや酒を止めなくて死んでもいいんだ」という人ほど死を恐れているというのは医療従事者あるあるですが、そういう患者を救いたいのでしょうか?
それとも自分が健康であり続ける為の努力は続けていたが病気になり、健康を取り戻そうと来院する人に寄り添いたいのでしょうか?
または、健康的に自立している人がその健康を保つことに寄り添いたいのでしょうか?
医療なので「来院するすべての患者に寄り添う」が答えではあるのですが、マーケティング的には「誰でも」の打ち出し方は「誰にも」響かない。
そして経営資源を有効に活用する為には「誰にとって魅力的な医療機関なのか?」を明確にして医院づくりを進める必要があるのです。
医院経営面から考えても「依存から自立」のどこにいる患者に寄り添うかは重要な視点です。
依存に傾き過ぎても自立に傾きすぎても保険医療においては採算性が良くないからです。
保険医療と自費治療、そして自費コンテンツを含め何をどう取り扱って誰を健康に導いていくのか?
この視点がこれから保険医療を担う院長に必要な気がします。
残念ながら日本の保険医療は限られた予算で進化していく治療技術や医療のデジタル化に対応していく必要がある。
その事が既存の点数を引き下げて重点項目に配点するという最近の診療報酬改定に表れているのです。
私もクライアントの院長にどういう経営のアドバイスをするべきかを毎日必死で考えています。
だから先生もどんな治療コンテンツを磨き誰を健康に導いていくのかをお考えくださいね。
Posted at 05:00