おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日は、
①収益モデルとシステム
②治療コンテンツと口コミ紹介対策
③アポイント管理と運用、コミュニティ
④コンサルシステム
⑤チームビルディングとメンバーの意欲
⑥接客接遇
⑦認知、広告
のうちの⑤チームビルディングとメンバーの意欲です。
売上を増やしていくのに何故チームビルディングが大切なのか?
それは、歯科医院が発展していく過程で必要な仕組みの品質が高くなるからです(落とし込みの難易度が上がる)。
例えば歯科治療に関する知識が豊富で患者心理の扱い方を学んでいるスタッフと、そうでないスタッフとで患者が初診カウンセリングで感じる安心感や満足度が違う。
そして、治療コンサルにおいても説明への納得度が違う為に、成長度が高いスタッフが担当すると患者は質の高い治療法を選ぶのです。
歌でもダンスでも演劇でもスポーツでもトップレベルの人とその他の人が出す結果が違う様に、歯科医院でもチームメンバー個々の能力やチーム作りによって上のステージに行けるかどうかが決まるのです(もちろん、売上にも直結します)。
だから他の医院で売上アップに繋がっている治療システムもチームメンバーの成長度が低ければ同じようにやっても成果を出せない。
歯科医院が発展してくとより難易度の高い治療法や治療システムなどを扱う様になりますので、それを扱うチームメンバーが成長できていないと仕組みの質も上げていけないのです。
チームメンバーがより質の高い治療システムを自らの意志で扱える様になりたいと考えているか?
その為に誰かに言われなくても自分の時間とお金を使ってレベルアップに取り組んでいるか?
院長だけ医院のレベルアップに懸命だけどチームメンバーは院長に言われるから仕方なく取り組んでいるという医院をよく見ますが、「成長」が自分の継続的課題であるという認識をチームメンバー個々に持たせることが出来ていない時点で自立できない組織なのです。
チームメンバーの成長に合わせてその能力を最大限に活かせる組織形態に変えていく。
最初は院長のトップダウンで始まった組織もチームメンバーが経験を積み権限を得ることで院長の役割はどんどん減っていく。
院長への依存、院長からの干渉を排除していくとチームメンバーが自走しますので院長は
①経営者としての決断
②緊急時のトップダウン
③サーバント型の環境整備
が主な役割になり、日常運営について幹部から相談されなければよく知らない位で良いのです。
院長がいろんな所に首を突っ込めば突っ込むほど組織は弱くなる。
最初の段階ではティーチングでチームメンバーを徹底的に鍛える必要がありますが、権限を委譲したら首は突っ込まないことが大切なのです。
目指すべき場所は「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を具体化した経営計画書やアクションプランに書かれていますし、経営会議で各部署の幹部が報告することで進捗状況も分かる。
チームメンバーそれぞれが目的を追いかければ経営的数値も達成できる仕組みにしておけばチーム力が増すことで売上もついてくるのです。
目的(ミッション、ビジョン)の実現、それを実現できるチームになる為のバリューの遵守。そして経営的な結果は一体のものであり分けられるものではない。
なのにそれを無理やり分けて一方(理念or経営的成果)だけ追いかけるから上手くいかなくなる。
そう思うのです。
Posted at 05:00