おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
さて、いきなり質問です。
歯科医療機関に求められる役割、その役割を果たす為に医療従事者が身につけなくてはならない技術や知識、そして行動は何でしょうか?
これって本当に難しい質問だと思うのです。
その理由の一つに「保険医療制度」があります。
保険医療機関は日本の保険医療制度や各種法律に基づいて「療養の提供」をおこなうことが役割だからです。
この時点で患者に提供できる歯科医療の質には制限があり、医療機関は経営面も考えざるを得ないことに医療従事者の苦悩があると感じます。
しかし、現時点で日本の皆保険制度は世界各国の医療制度と比べるとまだ恵まれている。
ただその分、予防意識が弱い人が多いとも感じるのです。
もう一つの理由は「健康を守る主体は患者本人である」ということです。
医療従事者がいくら頑張っても患者本人が自分の病気と真摯に向き合わないと健康にはなっていかないし逆に依存させてしまう。
だから医療従事者が患者をサポートするべき範囲や内容も難しいと感じるのです。
歯科医院にも「いくら言ってもタバコを止めないのに定期管理にはちゃんとくる」って患者が来院しますよね。
そいう患者にどういうアプローチをするのが正解なのかを考えて実行していくことが大切なのです。
医療従事者が接し方を間違えれば患者は医療機関に依存し問題解決の主体とはならない。
だから患者が主体となって自分の健康維持に取組み、医療機関がその取り組みを支えていく形が大切だと感じます。
そうなる為には医療従事者が身につけるべき技術や知識を明確にして取組み、そして患者へのアプローチの仕組みを院内に落とし込むことが大切だなあと最近感じるのです。
そしてその取り組みは患者に関わるすべての多職種と連携することによって成果に繋がる。
「患者が健康になっていく為の主体を患者にする取組み」
地域で始めてみませんか。
テーマ:その他
Posted at 05:00