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◆歯科医院経営ブログ

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これから重要になっていく歯科医院の経営対策とは?  [2024年01月20日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
例えば3件の歯科医院(A,B,C)それぞれに患者が100人づつ来院したとしましょう。
そして2カ月後に3件の医院の売上を計算します。
 
すると当たり前ですが3件の医院で売上と残るお金が大きく違っているのです。
その理由は医院ごとにドクターの
「診断」「検査」「治療計画」「治療説明→提案」「治療方法」の内容が違うから。
 
 
 
来院した100人に対して、
A医院は100人のう蝕患者が実日数2.2日で来院し、すべて保険で治療した。
B医院は100人のう蝕患者が実日数2.2で来院したが、主訴以外にも治療するべき箇所が見つかり患者に説明して悪い箇所はすべて治療することになった。
 
C医院は100人のう蝕患者が実日数2.2で来院し、主訴以外にも治療するべき箇所が見つかり、患者に治療コーディネーターとドクターが丁寧に説明したら3割の患者が自費治療をすることになった。その上、歯周病の検査をして歯周病という病気であることを患者に伝え、100人のうち40人が歯周病治療と定期管理で通うことになった。そして治療した患者が家族を紹介してくれて・・・・・
 
の様に最初に同じ患者数が来院しても医院によって売上も利益もその後の患者数も違ってくるのです。
 
 
 
他にも勤務ドクターを採用している場合にはそのドクターがどんな症例に対応できるのかでも治療計画は変わります。
臨床経験の浅いドクターが診断からの流れにおいて未熟なのは現段階では仕方がないのですが、
 
・その勤務ドクターをどう鍛えて診断力や治療技術等を高めていくのか?
・症例ごとに誰が診断するのか?
・患者が丁寧な治療説明と質の高い治療を受けられる仕組みをどうやって構築するか?
 
は「治療結果」と「患者の未来の健康」に影響するのです。
 
そしてもちろん、経営面においても改善に取り組むべき課題だと言えます。
 
 
 
 
 
新患が来院した場合の「診断」「検査」「治療計画」「治療説明→提案」「治療」の流れをどの様に組み立てるのか?
治療コーディネーターがどんな役割を果たしていくのかなどによっても売上と利益は変わってくるのです。
 
 
 
歯科医院でこれから重要になっていく経営対策は「患者単価」と「一人当たり生産性」を高める対策です。
人を採用して様々なことに取組めば確かに売上は上がるのですが同時に固定費も上がる。
 
だから残るお金も少なくなってしまうのです。
 
「診断」「検査」「治療計画」「治療説明→提案」「治療」の流れを見直し質を高めていく事は経営面においても重要度が高いのです。
 
 
 
 
ちなみに、これからは必要な経営対策を打てるように医院への貯えも重要になっていきます。
銀行が無条件に医療機関にお金を貸してくれる時代ではないですし、DX化対応などこれからの経営対策にはお金がかかるのです。
 
 
院長が投下したお金が院長が設計した「貸借対照表」を通っていくらになって戻ってくるのか?
メインの治療コンテンツの変動費が高かったり導入した設備が思う様にお金を生まなければ、院長が設計した貸借対照表は性能が悪いことになる。
 
 
だから治療の流れを見直したり、動機づけシステムをブラッシュアップしたりして「患者単価」と「一人当たり生産性」を高め、まだまだ続くコスト増にも備えなければならないのです。
 
 
 
 
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