おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院で人を育てるにはまず採用が重要になります。
人は採用面談で正しく人を見抜けないのですがそれでも組織の価値観に合う人を採用しなければ組織の発展に必要な分野を強化していく事はできないからです。
中途採用で大切なのはどんな分野のどんなポジションに配置して活躍してもらうのかを面談時にイメージできるかです。
能力が高くても配置するポジションを間違えるとチームワークを阻害しますし、積極性に欠ける様に見えてもチームの中でサポーティブに動けて欠かせない存在になれる人もいるからです。
「頑張ればこんな未来を切り拓くことが出来る」というキャリアプランを応募者がイメージ出来るようにしてあげることも必要なのです。
そして中途採用者用の教育カリキュラムの整備も必要です。
また、将来的に医院の中心になっていってくれる人材を採用したいのか?それともチーム医療を下支えしてくれる人材を採用したいのか?も応募者の希望を聴きながらイメージする必要があります。
とにかく応募者が置かれている生活状況に合わせた多様な働き方ができる医院環境でなければ中途採用者は魅力に感じてくれませんので、それが可能な経営力を持てるようにしなければこれからの採用戦略では苦戦するのです。ユニット3台までの小規模零細歯科医院では圧倒的に採用面で不利になっていきますので入職してくれる人材を大切に育てることです(小さな歯科医院を希望する人もいます)。
スタッフ数が10名を超えてくると周りの大型歯科医院や超大型歯科医院と比較される様になります。
基本的にスタッフがライフイベントを乗越えて帰ってこれる環境を作らなければなりませんし、育成カリキュラムの整備など人が育つ環境がなければ人は定着しません。もちろん、賃上げや多様な働き方ができなければ採用面で不利になりマンパワー不足が経営面に大きな影響を及ぼす様になるのです。
中途採用の人材をチームに入れる時には、チームが共有している価値観と在り方を徹底的に落とし込みます。
中途半端に歯科医療の知識がある人は自分は知っているつもりになっている場合がありますので、その知識や経験をいったんは横に置いて医院のやり方を素直に学んで欲しいとお願いするのです。
また、採用した人がチームメンバーに快く受け入れられる様に幹部スタッフと相談して配慮してあげることも必要です。
これから人材のリスキリングが進み、公的制度の報酬が増えない医療や介護分野の人材採用は益々厳しくなっていきます。
だから今のうちに積極的に動いてスタッフの長期雇用を実現していくしかない。
そう感じるのです。
Posted at 05:00