おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
団塊の世代は約600万人、そのうちの約200万人が今年中に75歳になり、団塊の世代の約7割が75歳以上になるのです。
歯科医院の受療率は75歳を超えると大幅に低下していきますのでこれからの5年で団塊の世代で先生の医院に通えなくなる患者が増えていく。
では、先生の医院の高齢の患者は先生の医院に通えなくなった後、どこでどうやって歯科治療を受けるのでしょうか?
例えば、
①自院で居宅への訪問を実施している
②支援診の歯科医院に紹介している
③患者の自宅近くで訪問してくれる医院を探して紹介した
であれば継続的な治療を患者は受けられるでしょうが、いつのまにか来院しなくなっている高齢の患者はいないでしょうか?
そして、患者が来院しなくなっていると気づいた時に患者を心配して連絡するということをどれだけ実行しているでしょうか?
以前、歯科医院のスタッフが来院しなくなっている患者に気づいて連絡したのですが、患者は病気で入院して退院したばかりでした。
スタッフは患者が入院されていたことを心配し必要があれば歯の治療で訪問できることを伝えたのですが、患者はもの凄く喜び、元気になれば必ず定期管理で通うと約束してくれたのでした。
歯科医院でも長く来院してくれている患者が来院しなくなるとすぐに気づいて心配する医院と、来院しなくなっても気づかない医院があります。
前者は患者一人一人に興味をもって信頼関係を築いてきており後者では患者は来院する患者のうちの一人にすぎない。
これから多くの段階の世代の患者が通えなくなるタイミングを迎えます。
そんな時代に、歯科医院側が患者が来院できなくなる前に気づいて患者に声掛けができるのか?が問われているのです。
患者が来院しなくなっても気づけない医院は患者からも簡単に見捨てられる・・・
やはり「かかりつけ患者」は双方向の信頼によってしか増えてはいかないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00