おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
人間には誰でも「感情が安定して前向きな行動が出来る時期」と「感情的に落ち込み仕事に後ろ向きになる時期」があります。
実際に院長にも焦ったり、不安になったり、感情的に落ち込まれる時期があり、そんな時期に売上が下がったりスタッフが退職したりするのです。
では、スタッフが感情的に落ち込んで仕事も頑張れなくなっている時、院長はスタッフとどの様に関わっているでしょうか?
・大丈夫か?と声をかけ励ます
・仕事を頑張れていないことを注意する
・いつも通りに接して見守る
院長とスタッフとの信頼関係の度合いにもよりますが、見極めのポイントは「本人がその状況から抜け出そうとしているか?」だと思うのです。
本人が抜け出そうとしているのならば、いつも通りに接して見守ります。
成長への課題はスタッフ本人のモノなので心の中で応援して乗り越えてくれると信じるのです。
また、スタッフが自分の感情をコントロールできずに問題行動によって周りに悪影響を与えたら面談して修正をお願いします。
問題行動をしていることは本人も自覚していることが多く、そんな時でも関わらなければ「私は院長に関心を持たれていない」と考えてしまうからです。
くれぐれも「行動の修正をお願い」するのであって、人格否定をしたり過去のことは持ち出さないでくださいね。
そして、本人からのSOSが発信されれば全力で支えてあげるのです。
その人と仲良くしている幹部スタッフに「〇〇さん、最近元気がないように感じるんだけど・・・」と聞いてみるのも良いかもしれません。
実際のスタッフマネジメントにおいてはもっと細かい判断が必要ですが、基本的に院長は「私はあなたを信頼しています」「チームにあなたが必要です」「あなたに期待しています」というメッセージが伝わる様に関わることが大切です。
そしてスタッフの成長度に合わせて「活躍のステージ」を用意していく。
組織が大きくなってくると院長がひとり一人のスタッフに深く関わることは出来ません。
また、院長が関わりすぎると幹部スタッフが自分の役割を果たせないし成長できず、上手く組織運営ができなくなっていく。
だから院長は幹部にご自分の経験を伝え、相談に乗り、幹部スタッフに組織運営の権限を委譲していかなければならないのです。
幹部スタッフを成長させ、幹部スタッフが次期幹部を育てていく。
歯科医院の組織で作れる階層は多くはありませんし医院によって最適な組織行動や組織マネジメント法は違います。
ちなみに幹部スタッフにも「失敗する貴重な経験」は必要ですので、失敗する前段階で院長が修正しすぎない様にしてくださいね。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00