おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私は医院のミーティングを見れば医院運営の問題点が分かる。
そう言える様になってきました。
・院長とスタッフとの関係性
・院長のトップダウン度合い
・スタッフ同士の関係性(ボスは誰か?)
・メンバーの相互理解度
・課題達成力
・リーダーシップのタイプ
・組織化と権限委譲の進捗度合い
・スタッフの意欲と感情の状態
・スタッフの成長度合い(社会人、歯科医療従事者、人)
・ミーティング運営のスキル
・第二象限の取組み状況
などが、ミーティングに表れるからです。
そんな中で一番まずい状態であるのが「スタッフが院長から発言を求められるのを恐れている」ことが分かる歯科医院のミーティングです。
スタッフはいつも伏し目がちですし、発言する時には院長の顔色を伺いながら発言する。
最後に院長の総評を全員が下を向きながら聞いているミーティングなんて最悪なのです。
そんなミーティングの状態で創造性が溢れるミーティングが行える訳がないのです。
理想のミーティングは若いスタッフでも思ったことを発言できる医院ですが、その為には守らなくてはいけないルールがあるのです。
それはブレインストーミングの様に相手の発言を否定しないこと。
もともと院長とスタッフとでは年齢が違い経験値が違いますので、同じ問題に対する回答でも院長の方が高い得点を取れて当り前です。
院長が80点取れるならスタッフは50~60点の回答を出すことが多いのですが、そんな時に院長の答えを押しつける事に意味はないのです。
スタッフが80点を取る必要があるのならば、取組の前に「80点の取り方を院長がスタッフに丁寧に教える(ティーチング)」必要がある。
「教えながら任せる⇒任せきる」のSTEPを省いてスタッフの得点が低いとダメ出しをしてはいけないのです。
スタッフが恐る恐る言ってくれた意見に院長がどんな対応をするのかでスタッフの今後の成長が決まります。
スタッフの打合せで出た意見に「つまらない」と言われた院長が昔おられましたが、そんな対応をしているから「つまらない意見でさえも出なくなる」のです。
もし、先生の医院のミーティングがスタッフ間の話し合いで盛り上がらないなら、間違いなくブレーキをかけている原因は院長にあります。
ミーティングの運営テクニックにはチームの成長度に合わせて様々ですが、少なくともスタッフが院長の顔色を伺うミーティングにしてはいけないのです。
先生の医院のミーティングは院長そっちのけで盛り上がっていますか?
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00