おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営で大切なのは院長とスタッフとの人間関係構築です。
もちろん、院長がスタッフに気を使って優しく接すればスタッフは負荷がかからないので院長に不満を持ちにくい。
しかしそれでは、
・スタッフが歯科医療従事者として成長しない
・リーダーへの求心力が生まれない
などによって歯科医院は発展していかないのです。
だから医院の理想を実現する為に必要不可欠な成長負荷を前向きに受け入れてもらえる関係づくりが必要なのです。
院内の人間関係構築の過程でスタッフとの溝ができてしまうと修復が難しくなる。
そして院長との関係性がこじれたスタッフがベテランであれば他のスタッフに及ぼす影響も大きいのです。
院内で問題が発生した時、「院長とスタッフとどちらが正しいか?」と考えてしまうと泥沼にハマります。
「正しい」は理屈であり、問題になっているのは双方の「感情」だからです。
しかし、特に男性は「感情の問題を理屈で解決しようとする」んですよね。
しかしそんなことをすれば問題は更に悪化して修復できなくなる。
そのことに気づいていない院長が多い気がします。
もし、院長の言われることが理屈的には正解だとしても、相手が「理屈で考えれば私が悪かったです」と言うはずがない。
その前に院長も感情的な理由で「理屈」を持ち出しており、真相は「感情的もつれ」でしかないのです。
私がこういう状態にある歯科医院に関わるとすれば、先ずは双方の言い分を時間がある限り聴きます。そして、主張を肯定的に受け入れてあげるのです。
自分の感情を全受容の姿勢で受け止めてもらうことで相手は少し落ち着きます。
するとその人は少し冷静になり、感情的になっている自分を少しづつ認識出来るようになってくるのです。
もちろん、人による差は大きいですし深層に蓄積したスキーマが影響して相手を許せないという状態から抜け出せないこともあると思います。
しかし、歯科医療の質を高めるにしても歯科医院経営を成功させるにしても、理想に向かって院内のメンバーの目線を合わせていく事ができなければビジョンを実現させることは出来ないのです。
そして歯科医療のプロフェッショナルを育てる組織づくりをしなければこれからの厳しい経営環境は乗り越えられない。
だから今いてくれるスタッフとの関係を築きながら理想を明確にして、一緒にその理想を追いかけてくれるスタッフだけが残る医院を作る。
その一歩目はスタッフひとり一人と正面から向き合うこと。
肩ひじ張らずに院長の思いを伝え協力をお願いすることでチーム作りの道は開けるのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00