おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
組織が大きくなるにつれて院長の仕事量は爆発的に増えていきます。
そこでお忙しい院長がスタッフに権限を委譲して治療に集中しやすくなる方法について書きたいと思います。
それは日常診療の時間帯(休憩時間含む)において院長が、
①直接的な治療以外でおこなった作業(石膏流し、片付け、滅菌なども含む)
②スタッフからされた質問
③スタッフが院長に取り次いだ電話、訪問者
④労務管理事務
⑤人材募集などの手続き
などを、
1枚目 緊急性があり重要なこと
2枚目 緊急性はないが重要なこと
3枚目 緊急性はあるが重要ではないこと
4枚目 緊急でも重要でもないこと
にページを分けて書き出して頂きたいのです。
そして、書き出した1週間分を眺めながら「これって院長でなければ出来ないことなの?」とご自分に問いかけてみてください。
次に、院長でなくても出来る項目に赤ペンで丸をつけ、いつまでにどのスタッフがやれるようになるのかの期限を書いて実行に移していくのです。
忙しくてスタッフに教える(任せる)時間がないと考えると権限の委譲が出来ずに、どんな事でも院長にお願いされる様になっていきます。
まさか、
・電灯が切れた
・タービンなどの機器が壊れた(メーカーに連絡などの対応後に報告が正解)
・ゴキブリが出た
・有給休暇の申請書の書き方
・少額の備品の購入判断
などで院長が呼ばれることは無いとは思いますが・・・
また、外部からの電話で相手や用件を確認せずに「院長に繋いで欲しいと言われています」と電話を回されていませんか?
院長が時間がないとスタッフに任せることを怠っていたり、色んなことに首を突っ込んで把握しておきたいという性格の場合には、院長はどんどん忙しくなっていきます。
そして仕事を任されて自分で責任を持って判断する経験を積めないスタッフは成長の機会を奪われる。
院長が院長にしか出来ない事に集中できる環境を整える為にやるべきことは多くあります。
院内の様々な判断や作業に手を取られ、院長が本来取り組むべきことに使う時間がないことこそ医院経営にとっての最大のリスクであり、それを避けるために院長は権限の委譲に取り組む必要があるのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00