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◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

患者が押し寄せる歯科医院と逃げていく歯科医院の違いとは?  [2022年07月01日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
経営相談で医院を訪問した時、私は玄関、受付や待合室、掲示物、患者用トイレ、治療室、コンサル室、バックヤード、技工室、ミーティングルームなどを見て回ります。
 
 
何故なら、患者の気持ちになって医院を見ることで見えてくることがあるからです。
 
医院にずっとおられる院長やスタッフは慣れてしまって見えていない光景を患者は見ます。
 
だから、患者の視点で院内を常にチェックして改善することが必要なのです。
 
 
 
 
多くの医院で問題になっているのが「収納」です。
患者が増えてスタッフやユニットが増えるのに合わせて必要なモノを入れるスペースが確保できず収納に困るようになるのです。
 
 
ユニットを増設する為に最初に院長室が無くなり(笑)、次にスタッフルームとしてマンションの一室を借り、それでも収納スペースが足りないと患者から見える治療室や〇〇室に荷物が置かれ始めます。
 
 
すると患者にとっての居心地も悪くなっていきます。
 
何故なら歯科医院はこれから「治療」の場所だけではなく「定期管理」の場になっていくからです。
 
 
 
治療であればブラケットテーブルやキャビネット、シンク周りに置かれている治療器具が少し気になっても「治療が終わるまでだから」と患者は我慢するでしょう。
 
しかし、定期管理でずっと通う歯科医院を選ぶとなると患者の歯科医院の見方は変わってくるのです。
 
効率的に治療を進めるために設計された院内は患者にとって落ち着かないし一刻も早く退散したい空間なのです。
 
 
 
 
定期管理に自らの意思で通う患者にとって居心地の良い空間をどうやって作るのか?
 
それがこれからの歯科医院設計にとって重要になっていきます。
収益モデルがトライアルモデルからリピートモデルに移行するので今までの歯科医院設計の発想では「患者が押し寄せる歯科医院」とはならないのです。
 
 
 
一方、効率的にう蝕治療を行う為に設計された歯科医院では収納を工夫してどれだけ院内に見える「モノ」を減らすのかがテーマになっていきます。
 
狭い中でも患者にとっての快適性を保てるよう工夫することが大切なのです。
 
 
 
ユニット3台並ぶかどうかの歯科医院なら、一層、患者にとっての快適空間は諦めて「治療」に集約するのも良いかもしれません。
それでも6S(安全を含む)が保たれた空間であることは必須ですが・・。
 
 
医院が古くなってくると何故か院長もスタッフも6Sや身だしなみなどへの意識も低下します。
 
古くても清潔でピカピカに磨かれた院内は快適なんですけどね・・・
 
 
 
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