おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
開業医団体勤務時代も含めて私が歯科医院に関わって３９年と４カ月。
いろんな歯科医院の成功も失敗も見てきて「歯科医院経営を成功させる為の根幹って何だろう？」と考えてきました。
そして最近一番重要なポイントが明確になってきた気がします。
それは、
「みんなで同じ目的や目標の達成を目指して協力し合うこと」
です。
・マーケティング
・会計
・患者への寄り添い力
・カウンセリング
・コンサル
・戦略
・中期経営計画
・治療技術の向上
・滅菌
・５Ｓ
・・・
それぞれが確かに重要なのは間違いないのですが、それを実現させていく過程で協力し合うことが出来ないと上手くいかないと思うのです。
例えばマーケティング技術に長けていても、チームメンバーの患者への寄り添い力が足りていないと患者が離脱していって自転車操業になる。
歩合制にして成果を出そうとしても、それを望む人はお金に繋がらない事はやりたがらないし他に条件の良い歯科医院があれば退職していく。
院長の理想だけでチームメンバーを動かそうと細かいところまで指示をしていると、組織が大きくなるにつれ院長が疲弊していく。
逆に、同じ目標を持って協力し合うことが出来たら、治療技術で満足できていなくてもマーケティングが下手でも、着実に進歩しながら理想の場所に近づける。
人は、自分が大切だと思っていることを実現していく為には頑張れるのです。
じゃあ、チームメンバー皆が共感できる理想を院長は提案できているだろうか？院長一人の理想だけでなくチームメンバー一人一人の理想を院長が理解してそれを応援することが出来ているだろうか？と考えてみると「出来ている歯科医院は少ない」とも感じる。
院長がチームメンバー一人一人の幸福を考えて接していても、新人スタッフが上手く成長できるように細心の配慮をしていても、人は自分の都合で自分の道を決めるので退職してしまうこともあるのだけども、一人一人と目線を合わせようとするその取り組みはチーム力となり組織に文化として根付き、患者を幸せにしていくことに繋がるのです。
人が成長する為には成長負荷が必要不可欠です。
成長負荷のない歯科医院は「ぬるい組織」であり、治療技術の向上や寄り添い力の向上によって患者を幸せにすることができない。
だから公的な存在である歯科医院に求められている使命を果たすこともできない。
適切な成長負荷であっても受入れられない人は存在するし、そういう人は「医療」を扱う仕事には向いていないのだと思う。
彼らが輝ける場所は彼ら自身で見つけていく。だから残念ではありますが退職しても悲しむ必要はないのです。
提供する歯科医療の質をみんなで一緒に高めようと真摯に努力される院長の基には、その思いに共感するスタッフが少しづつ集まり、そして残っていく。
「苦労も多いけど地域の方々に喜んで頂く為に皆で乗り越えよう！」とチームメンバーを勇気づけ、途中で躓くことがあっても目標の達成を諦めない。
その奮闘の歴史を１０年後に院長とチームメンバーが振り返って見た時、自分たちが歩んできた道に間違いはなかったのだと確信するのです。
３９年間、多くの医療機関の歴史を見てきたからこそ自信を持って言えることです。
人は誰でも理想に向かう時、躓いたり挫けそうになったりします。
そんな時に近くにいて励ましてくれる存在がいるかどうかで理想にたどり着けるかどうかが決まるのです。
さあ、先生はチームメンバーと何を目指しどんな苦労を一緒にされますか？
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テーマ：歯科医院経営全般
Posted at 05:00
