令和8年歯科 診療報酬改定に関し、「答申」を出す前の「個別改定項目について(短冊」が発表されました。
私は現在、歯科だけではなく歯科に関連する医科の改定項目も含めて分析を進めていますので、今回は私がいつも鍛えているGPTsに要点をまとめてもらいました。
いつもはGPTsの分析内容を基に、私が違う視点や分析の問題点を指摘しながら精度を上げていくのですが、今回はGPTsが要約したままの内容です。
私の分析は「答申」が出されてから本格的におこないますので、今回は改定の方向性を掴んでおいていただければと思います。
■ 今回の改定の狙い(まずここを押さえる)
令和8年の歯科診療報酬改定は、歯科医院の経営環境を底上げする改定ではありません。
限られた改定財源(政策改定分+0.31%)を使い、
・地域包括ケアの推進
・口腔機能管理・在宅・医科歯科連携の強化
・歯科医療のデジタル化・材料転換
といった 国が進めたい医療政策を前に進めるための改定 です。
その結果、
「対応できる医院」と「対応しない医院」の差が、これまで以上に広がる改定になると考えられます。
■ 各改定項目の要点
① 歯科疾患管理料・口腔機能管理の見直し
・歯科疾患管理料、小児口腔機能管理料、口腔機能管理料について要件・評価の見直し が行われる見込み
⇒対象患者の範囲は拡大(発達不全症の口腔機能管理料は評価項目2項目該当でも管理対象に)される一方、「実質的な管理」が行われているか がより重視される方向
▶ 名目管理ではなく、計画性・継続性が問われる
▶口腔機能管理料は「1」と「2」に分かれて評価されます
② 歯周病管理(SPT・P重防)の評価体系整理
・歯周病安定期治療(SPT)と歯周病重症化予防治療(P重防)について
・評価体系の整理・再編
・点数の大幅な引き上げではなく、算定の考え方や位置づけの整理が中心
▶ 実質的には「統合・再設計」に近い改定
▶「SPT、P重防」⇒「歯周病継続支援治療」に再編
③ 有床義歯・補綴管理の見直し
・新製有床義歯管理料について
・義歯の構造・形態ごとに管理できるよう算定単位を見直し
・義歯の指導・調整に関する要件も再整理
▶ 義歯管理を「一律」ではなく「装置別」に評価
④ 医科歯科連携・周術期口腔管理
・周術期等口腔機能管理計画策定料などの評価見直し
・病院歯科・病診連携を前提とした評価強化
▶ 入院医療から在宅・地域へ戻す流れの中での歯科の役割を明確化
⑤ 歯科衛生士による指導の位置づけ強化
・口腔機能指導加算について
・口腔機能低下症等への実効性ある指導を重視
・評価体系・要件の見直し
▶ 「算定のための指導」から「成果を意識した指導」へ
■ 歯科固有の技術に関する見直し(重要ポイント)
1)CAD/CAMインレー・CAD/CAM冠
・大臼歯の咬合支持要件などを見直し
・活用をさらに促進
2)クラウン・ブリッジ維持管理料
・対象範囲の見直し
3)局部義歯のクラスプ・バー
・原則として貴金属材料以外の使用へ
4)光学印象
・CAD/CAM冠製作時の新たな評価
5)3次元プリント有床義歯
・準用から正式な評価へ
6)歯科技工士連携加算
・評価範囲・施設基準の見直し
7)歯科固有技術全般
・技術評価分科会・歯科技工料調査結果を踏まえた再評価
▶ 金属依存からデジタル・新素材への転換を本格化
■ まとめ|院長が今から考えておくべきこと
今回の改定で大切なのは、「すべての項目に対応すること」ではありません。
・自院の 経営資源(人・時間・設備) を冷静に見極める
・政策対応が 本当に経営にプラスになるか を判断する
・無理な算定拡大より、外来・自費・既存強みを磨く選択も十分に合理的
一方で、
・CAD/CAM・デジタル化の流れ
・口腔機能・連携・在宅の政策方向性
は 後戻りしない流れ です。
「今すぐ全部やる」必要はないが、「何も関係ない」と考えるのはリスクが高い。
この改定を、自院の立ち位置を再確認する機会 として捉えることが重要だと思います。
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