歯科医院の経営改善や組織づくり、ホームページや看板の活用法指導やスタッフ育成の仕組みづくりをサポート。か強診を活用した長期管理型の歯科医院づくりなど。開業医団体で30年の勤務経験があり安心してご依頼いただけます。

 
◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

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SNSは“集患ツール”ではなく“信頼の証明” ― GoogleAI時代の歯科医院がやるべき情報発信とは?  [2025年11月20日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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現時点ではSNSだけで新患を多く増やすことは出来ません。

しかし、SNSなしでは選ばれる理由を証明できない時代に移行しつつあるのです。

SNSを頑張れば新患が増える」

そんな時代は10年前に終わっています。

今のSNS

患者が来院前に医院が本物かどうか判断するための根拠集めです。

GoogleAIオーバービューでも、

継続的な専門性の発信を強く評価するようになっています。

だからこそ歯科医院は、
派手さではなく信頼の一貫性を発信する必要があるのです。

 

1SNSが必要な理由は「集患」ではなく「リスク回避」

患者は来院前に必ず確認します。

・院内の雰囲気は嫌じゃないか

・スタッフは丁寧そうか

・治療が怖くない医院か

・この医院は安全なのか

つまりSNS入口ではなく

医院の安全性・信頼性を証明するための出口コンテンツ

なのです。

SNSが空白の医院は、

患者から見ると「情報がない=不安」です。

 

2.専門性の発信は「難しい内容」ではなく「身近な安心感」

GoogleAIは、過剰に専門的な投稿より、

患者が理解できる言語での専門性を高く評価します。

例)

・歯周病の状態が改善した理由を図解

・歯科衛生士によるケアの意味を説明

・予防のメリットを行動に焦点を当てて発信

・院長の治療方針をやさしく言語化

専門用語でなく、患者の行動が変わる説明が評価されます。

 

3SNS発信で最も大事なのは医院の雰囲気の可視化

患者が本当に見たいのは

・チームの雰囲気

・治療中にどんな声かけをしているか

・歯科衛生士がどう寄り添うか

・院内の空気感が安心かどうか

ところが、多くの歯科医院はここでつまずきます。

つまずき:スタッフが発信できない

・文章が書けない

・写真の構図が苦手

・続かない

・フォロワーが増えないからやる気が出ない

つまずき:顔出しNGが多く、雰囲気が伝わらない

・スタッフの表情が出せない

・動画も出せない

・結果として何も伝わらないアカウントに

これは多くの医院が抱える問題です。

 

4.では、何を発信すべきか?

王道のSNS戦略の答えは一つです。

治療品質の見える化

医院の価値観の見える化

スタッフの専門性の見える化

これさえ出来ていれば十分です。

難しく考える必要はありません。

 

投稿テーマ(歯科医院SNSの王道)

 ① 専門性(患者が理解できる言葉で)

・歯周病の改善例(個人情報配慮)

・歯科衛生士によるプラークコントロールの成果

・インレー/クラウンではなく治療法の選び方(簡潔に)

・予防の効果を数値で説明

 ② 治療方針の透明性

・「この医院が大切にしている診療姿勢」

・「どんな患者さんに支持されているのか」

・「治療の流れをわかりやすく」

 ③ チームの価値観

顔出しNGでも投稿できます。

例)

・受付スタッフの声かけの工夫

DH担当制へのこだわり

・アシスタントが治療をスムーズにするための工夫

・院内ミーティングの一部を引きの写真or写真なしで紹介

写真なしでも価値観の文章コンテンツは強いです。

本格的に活用できれば強い発信力を得られるSNSですが、実際には中途半端なままで効果を出せない医院が多いと感じます。

では、そんな医院でも実行可能な活用法はないのでしょうか?考えてみます。

 

5SNSが苦手でもできる最低限の発信設計

ここが院長の本音の悩みだと思います。

スタッフが誰もSNSを続けられない

顔も名前も出せない

投稿しても伸びない

頑張っても新患が増えない

このような医院がとるべき方法は

【最も現実的で効果が出るSNS活用法】

院長が文章投稿を週1で書く

写真不要、顔出し不要

価値観・治療へのこだわりを書くだけでOK

→ Google評価も最も高い形式

歯科衛生士は患者が明日からできる1つの行動だけ投稿

例)

・「デンタルフロスは夜だけで十分」

・「磨き残しが多くなる人の共通点」

文章だけでOK

専門性評価が高まる

チームの価値観を文字投稿で発信

写真も動画もいりません。

例)
「治療中、患者さんの不安を下げるために気をつけている3つのこと」

投稿フォーマットを全員で統一

例)
結論

理由

明日からできる行動

これだけで医院の知性が伝わります。

⑤ “流入目的SNS運用はやめる

歯科医院SNS選ばれるための安心材料

新患はSNSではなくGoogle経由で来ます

→SNSはブランド構築・価値観の可視化ツール

 

6.まとめ

SNSは「派手さ」ではなく「信頼の一貫性」で評価される

GoogleAI オーバービューはこう評価します:

・専門性

・一貫性

・透明性

・患者の理解を促す発信

つまり、

文章だけでも十分に選ばれる医院を証明できる時代です。

「スタッフがSNSできない」

「顔を出せない」

「写真が苦手」

そんな医院でも大丈夫。

 

文章だけでも、価値観の可視化だけでも、

発信の質さえ正しく設計されていれば評価されるのです。

 

★こちらもご覧ください。
 
 
 
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