歯科医院の経営改善や組織づくり、ホームページや看板の活用法指導やスタッフ育成の仕組みづくりをサポート。か強診を活用した長期管理型の歯科医院づくりなど。開業医団体で30年の勤務経験があり安心してご依頼いただけます。

 
◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

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「Web広告の費用対効果を最大化!歯科医院マーケティングの数値管理入門」  [2025年07月04日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
しかし、答えは書きません。院長によって経営状況は違いますのでスタッフと一緒に考えて頂きたいからです。
もちろん、経営のサポートのご依頼は喜んでお引き受け致します。
では、本日のブログもご自分の医院の状況に照らして考えてみてくださいね。
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はじめに:Web広告と成果測定の“当たり前”を取り戻す

「広告やホームページは専門業者に任せているから大丈夫」と話す院長は多いものの、その結果をきちんと対策事業者が測定・改善しているかは不明なことが多いのが現実です。キーワード設定をずっと更新していなかったり、新患の予約数が実際に増えているかを院長が確認していないケースも珍しくありません。

本当に必要なのは、広告費用に対してどれほどの成果(コンバージョン)が得られているのかを定量的に把握し、分析・改善する仕組みです。今回は、歯科医院が自らマーケティングKPIを設定して費用対効果を最大化するための基本と方法をご紹介します。

 

 
 
 
Q1.広告ごとのCPA・新患率・リピート率はどう測る?

まずは各広告媒体ごとの
CPA(新患1人獲得あたりの費用)
新患率
リピート率
を計測しましょう。

・CPA:広告費 ÷ 新患数。理想は1~2万円/人。高すぎればキーワードやLPの改善が必要です。

 ※実際の広告効果は「CPI×成約率×粗利」で測定しますので、自費治療での収益性が高いのならばもっと費用をかけても大丈夫です。

・新患率:来院数 ÷ 広告クリック数。低い場合は予約フォームや受付対応の見直しが必要です。

・リピート率:初診後4ヵ月以内に再来院した患者の割合。80%以上を目標に、重症化予防での定期来院の仕組み構築や予約やカウンセリング強化、患者フォロー体制を整備しましょう。

 

 
 
 
Q2.集患施策と診療能力のバランス調整法

広告で患者が増えても、診療キャパが足りなければ予約枠を閉じざるを得ません。逆に、空きが多い状態で広告を打っても無駄です(院内の問題)。ここで必要なのは、マーケティング施策と診療体制のバランスをとるフロー設計です。

 

・月初に広告予算と予約状況を共有:広告費の増減を診療稼働率と連動させる。

・週次・月次で振り返り:CPAが高い広告や予約未確定の案件を特定し改善。

・繁忙予測との連動:長期休暇や地域イベントに合わせて広告計画を調整する。

 

 
 
 
Q3.Google AnalyticsでHPと広告の実態を分析するには?

広告成果の測定には、Google Analyticsを活用してホームページ側もチェックする必要があります。

・CV設定:「予約ボタン押下」や「お問い合わせ送信」をコンバージョンに設定。

・流入チャネル分析:広告・自然検索・SNSなど、どのチャネルが新患につながっているかを可視化。

・ランディングページの離脱率:広告経由で開いたLPからの離脱が多い場合、内容や動線の改善が必要です。

 

 
 
 
まとめ:見える化が“投資の無駄”を防ぐ
 
 
1.広告ごとのCPA・新患率・リピート率を定量的に測定する
 
2.広告予算と診療キャパのバランスをルール化・定期的に共有する
 
3.Google Analyticsでホームページの動向を可視化し改善につなげる

先生の医院では、広告に使った費用がしっかり成果につながっているか確認できていますか? 「広告出稿するだけ」ではなく、「投資として成果を引き出す」体制作りはできていますか?

 

SEO対策事業者と契約されている場合には月1回の対策会議などで状況報告を受け、改善を続けられているでしょう。

しかし、多くの院長は広告費を使っても費用対効果を測定しながらPDCAを回すことが出来ていない。広告投資が増患対策のすべてではありませんが、医院の歯科治療品質を高めたとしても地域に認知されなければ来院には繋がらないのです。

そして、広告費を使って患者が来院したとしても提供できる歯科治療や医療接遇の品質が低いならば患者は増えていかないのです。

 

 
 
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