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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長がチームビルディングで失敗し易い10の理由 ①院長、チームメンバーの行動特性と成長度、医院規模によって作れる組織が違う  [2025年02月19日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
「歯科の院長がチームビルディングで失敗し易い10の理由」
 
今日の記事は、
 


①院長、チームメンバーの行動特性と成長度、医院規模によって作れる組織が違う
②チームには医院レベルに合う人材が集まってくる
③組織理論は実学を積み重ねた人材の集団でしか再現できない
④院長は地位と権限以外でスタッフを動機づけられるか?
⑤コントロール型の院長が指示待ちスタッフを生み出すって?~コントロール偏重は永遠の苦悩の始まり
⑥コントロール力の使い方と脱コントロール(権限委譲)のタイミング
⑦学びと実践による負荷を受入れる事でしか理想の場所には辿り着けない(脱ぬるい職場)
⑧スタッフが言う「院長が言い出し最初に止める」とは?リーダーの覚悟について
⑨院長が知っておくべきチームの成長ステージ
⑩人を育て人が育つ三方よしな組織が一番強い理由とは?
 
 
 
の「①院長、チームメンバーの行動特性と成長度、医院規模によって作れる組織が違う」です。
 
 
 
 
 
歯科医院でも医院によって機能するチームの作り方が大きく違うと感じます。
 
 
 
例えば、
 
・院長を中心としたスタッフ5~8人までの小チーム。
・スタッフ10~20人程度のチーム。
 
そして、
・権限を委譲された幹部がいて複数の勤務ドクターがいるスタッフ30~40人程度の中規模チーム。
 
また、
・外来部門と訪問・地域連携部門があるスタッフが50人を超える多機能型歯科医院。
・分院展開をし、複数の分院長を通じて組織マネジメントをおこなう100人を超える大規模組織。
 
 
でもチーミングを機能させる方法は違います。
 
 
 
そして行動への「モチベート」を何にするのかでも違うのです。
 
 
例えば「評価制度」があり給与も「歩合制」である歯科医院の場合には「自分の収入を増やして生活の質を向上させる」が行動へのモチベートとなりやすい(むしろ、そう誘導している)。
中には自分の収入アップに繋がらなくても医療として大切なことや雑用に積極的に取り組むメンバーもいますが、制度によってマイナスの副作用が発生することを院長は覚悟する必要があるのです。
 
 
この辺りの設計も分院展開をしているかどうかによっても違う。
目的と目標に向かってチームを機能させることが共通の目的であっても、組織の規模や組織形態によって機能させる為の方法が違うのです。
 
 
 
 
一番簡単であり難しいのは「院長を中心としたスタッフ5~8人までの小チーム」でしょうか?
 
 
院長のリーダーシップによってプラス側とマイナス側のどちらにも転ぶ。
 
 
「スタッフを院長の言う通りに動かしたい」と考えると大失敗しますが、スタッフとの距離が近い分リーダーシップをダイレクトに作用させやすいからです。ただし、医院を大きくしていくならどこかの段階で徐々にトップダウンによるコントロール力を手放していくことが必要。
手放せなければ院長がすべての事に頭を突っ込み問題を解決していかなければならないからです。
 
 
 
実際に私か歯科医院のチーミングに関わる場合、医院規模、ミッション、ビジョン、バリュー、院長とスタッフの行動特性と成長度、価値観などを踏まえて機能する組織形態を考えて院長に提案します。
様々な組織理論や心理学も学んではいますが、理論の「型」をそのまま当てはめて機能させられる歯科医院に出会ったことはないからです。
 
 
 
 
 
また、チームメンバーの成長度に応じて機能させられる組織形態は違う。
例えば、ティール組織などはプロ意識と成長度が高いメンバーを集めることによって生命体として機能させられますが、オレンジからグリーンへの移行段階である歯科医院がたどり着く可能性は現段階では低いと思うのです。
 
どちらかと言えば、育てるよりもプロレベルである人材を集めるアプローチの方が近道だと思います。
ただ、プロレベルの人は自分の力を発揮できるチームかどうかを見ますので、院長がそいう組織形態でチームを作れるのかが問われるのです。
 
 
 
人材募集で応募してくる人の質は医院の到達レベルを表しますので、院長がどんなレベルの組織を作りたいのかを明確にしてそれに必要な取組みを進めて頂きたいと思います。
チームレベルが低い歯科医院にプロレベルの人材は定着しませんので。
 
 
 
 
先生がチームを機能させたいと考えた場合、その答えはチームメンバーの中にあります。
経営者としてチームマネジメントについて学んで頂くことは必要ですが、「理論」はデーター分析による傾向でしかないので参考にしかならないのです。
 
歯科界の中でも様々な組織理論が流行りますが、「もっと目の前にいるチームメンバーのことを見て、話を聞いてあげれば良いのに」と思うのです。
 
 
 
次回は「②チームには院長のレベルに合う人材が集まってくる」です。
 
「アッ」今日ちょっと書いてしまいましたね(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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