おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院を見学して感じるのは、技術や知識のレベルアップをコツコツと続けてきたベテランスタッフが多い医院ほど診療の回しが安定しているということ。
では、ベテランスタッフの割合が多くなる為に院長は何に取り組む必要があるのでしょうか?
考えてみたいと思います。
まず、院内のベテランスタッフの中に生き方や歯科医療従事者としての姿勢を尊敬できる存在がいるかどうかが重要です。
子育てしながらも頑張っている、患者や院長に愛されている先輩がいると、経験の浅いスタッフも自分の未来と重ねて見るようになるのです(具体的にイメージし易い)。
新人スタッフと面談して「困った時に相談できる人はいますか?」「先輩方を見てどこが凄いと思いますか?」と聴いてみると「〇〇先輩の患者さんへの説明の仕方が凄いです」など、複数の先輩の名前が挙がります。
ロールモデルとなる人は周りから憧れられる存在の人が適任で、ライフイベントなどを乗り越えてきて頑張っているからこそキラキラと輝いて見えるのです。
技術が高い先輩も良いのですが、どちらかと言えば生き方が素敵な人の方が適任だと感じます。
先生によっては「そんな先輩うちにはいない」と思われましたか?
そうです。最初から憧れられる存在は医院には存在しません。
例えば、10年間診療を続けてきたら6年以上勤めているスタッフが何人いるかが問われます。
そして、その10年間で院長とスタッフがどういう未来を見てきたのかが大切なのです。
院長がスタッフにとって尊敬できる存在になっていけば、スタッフにも在り方が伝染していきます。
そして、右も左も分からず「どうなりたいか?」という質問にも答えられなかったスタッフの中から憧れられる存在が育つのです。
人は言葉ではなくその人の「姿勢」や「人生」に影響を受ける。
新人スタッフが憧れる存在を作るには、院長が今いるスタッフとどう関わるのかが問われるのです。
マーケティングなどと違い、組織づくりや人の成長には時間がかかる。
そして、諦めずにコツコツと組織の基礎を作り、規模の拡大に合わせて組織化を進めてきた医院に人は育つのです。
新人スタッフに憧れられる存在が育つ為に今日何をするのか?
考えてみてくださいね。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00