おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
治療技術が進歩し診断機器なども進化し、歯科医療需要が変化していく中で、院長がどんな治療をおこない経営として成立させるのかが問われています。
そして院長が、提供する歯科医療の品質を段階的に高めていきたいと考えるならば教育システムの構築が欠かせないのです。
何故なら人が治療システムを動かしますのでチームメンバーの質が上がらないと治療品質も向上しないからです。
勿論、医院の規模や治療品質によって教育システムの構築方法は違います。
医院がまだ小さい時から大きくなっていく過程で学び身につける技術や知識も増えていきますし難易度も上がる。
実際に医院ごとでやり方は違いますので、小さな歯科医院から大きな歯科医院に転職してきたスタッフが戸惑うということも起こっているのです。
私はマニュアルは文章と動画の併用で作成し、院内の内部ネットワークシステムに保管して活用することをお勧めしています。
歯科医院では改善活動が日常的に続けられていますのでマニュアルに書かれた手順が変わっていく。
だから、初期教育や医院としての考え方など基本的には変わらない部分は紙のマニュアルにしても良いのですが、変化していく部分は手順書だけ書き換えて動画に撮った方が手間が少ないし分かり易いのです。
いまはマニュアルや動画、連絡事項などもスタッフのスマホで見れて書き換えられるアプリも販売されていますので、「スタッフに活用される」マニュアルにして頂ければと思います。
そして教育システムの構築において一番重要なこと、それは「学び続ける文化を根づかせる」です。
小さな歯科医院の院長とお話しすると「スタッフが休日のセミナーに出てくれない」というお悩みが出てきます。
それはそれで攻略法があるので次の機会に書きたいと思いますが、要するに「ここは休日のセミナー参加もあり学ぶ必要がある歯科医院」だという認識を開業の時から根づかせようとしてこなかった事が原因なのです。
人間は基本的に変化を嫌う生き物ですので、今まで変化がなかったのに急に休日のセミナー参加を要請されると反発が大きくなる。
だから、院長も積極的に学ぶ姿勢を見せてスタッフにも成長を求める姿勢を途切れさせてはいけないのです。
もちろん、子どもが小さくて休日は出れないとか親の介護などの事情は考慮してあげる必要があります。
育休明けのスタッフは周りについていけていない自分に焦りますので、そんな時にもスマホのアプリでセミナー動画や勉強会、打合せの様子を見れるようにしてあげれば過去の動画も見れるので安心できると思います。
学び続け、行動し続け、変化し続ける経営体しか生き残れない時代にどういう教育体制を構築しようとするのか?
そのことが院長に問われているのです。
Posted at 05:00