おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
勤務歯科医師時代からドクターに積極的に取り組んで頂きたいのは診断、治療計画の立て方、治療提案方法のレベルアップです。
そして、もちろん治療技術の向上は必須。
ここをどう磨くのかで開業してから歯科医院経営が上手くいくのかが決まるのです。
勿論、「治療技術」は一朝一夕には身につきませんので開業されても磨き続けることが必要です。
そして、「診断」→「治療計画立案」→「治療提案」の仕組みと併せて治療システムとしての完成を目指すのです。
この4点セットのレベルアップが歯科医院経営の未来を切り拓くと私は感じています。
診断技術が無ければ口腔内の問題を発見できずに患者の主訴のみを治療し、
治療技術が低ければ自分が出来る方法でしか治療計画が立てられない。
そして治療提案の仕組みがぜい弱だと患者は提案に納得できずに自分にとって最適ではない治療方法を選ぶのです。
昔と違って今は「う蝕」「歯周病」「口腔機能」それぞれに4点セットが必要です。
しかし、患者は主訴のみで来院しますので「あなたはむし歯だけでなく歯周病も進行していて口腔機能にも問題があります」と言われてもピンときません。
また、情報過多だと患者は正しい選択ができませんので4点セットの再構築が必要になってきていると感じるのです。
必要な視点は「患者にどういう順番で、いつのタイミングでどういう情報を提供すれば患者は自分にとって最適な選択をできるか?」ということ。
大きな歯科医院は4点セットを定期的に見直していますし、中規模、小規模であっても効果的な4点セットの構築方法はあるのです。
先生がいくら患者のことを思って治療されていても、真摯に治療技術を磨いておられても、その価値が患者に伝わり説明に納得しなければ患者は先生の提案を受入れません。
だから医院が大きくなって分業化する前に4点セットを意識して磨いて欲しいですし、大きな歯科医院の院長も4点セットが上手く機能しているのかを定期的に確認して頂きたいのです。
私は自費ありきの治療コンサルは大嫌いですが、自費治療であれば治療効果が高いのに治療提案に問題がある為に患者が保険の治療を選ぶのも残念に思うのです。
患者の現在と未来の健康を守る為に必要な治療技術を身につけ、その治療法が効果が高いことを患者に説明・提案するスキルを磨いていく。
そうすれば先生の医院は地域の人たちに「あそこの歯科医院は丁寧に分かり易く説明してくれる」「本当に患者のことを思ってくれている」と口コミをされる歯科医院になっているはずです。
そして間違いなく経営的にも上手くいき医院は発展してく。
4点セットを磨かずに「自費売上を短期間で〇倍に!」的なセミナーに喰いつく院長は上手くいかない。
歯科医院経営は歯科医療の本質からズレては上手くいかないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00