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◆歯科医院経営ブログ

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ユニット5~10台の歯科医院が抱える経営リスクとは?  [2024年03月27日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院が継続的に発展していく為にどんな経営戦略を取るのかの判断が重要になる時代になったと令和6年歯科診療報酬改定の内容を見て感じます。
 
 
そんな中でもこれからの経営判断が難しくなるユニット5~10台程度(おおよその目安です)の歯科医院の経営リスクについて考えてみたいと思います。
なぜこの規模の歯科医院の経営リスクが高いかとえいば、それはそれなりに人材が必要な規模であるのに大きな法人に比べて収益力も低く採用的優位性を築きにくいから。
そしてライフイベント対応の労働環境を整備して賃金を上げ続けることが保険治療中心では難しくなっていくからです。
 
つまり、ランチェスターの強者の戦略の影響下にあって地域におけるシェア争奪戦で不利なポジションにあるのです。
 
 
 
 
とはいっても、過疎化が進み歯科医院の新規開業がない地域では一定の優位性は保てるかもしれない。
しかし、開業している地域自体が都市部に比べて優位性がない為に過疎化の進行に合わせて採用面でも収益面でも苦戦する可能性が高くなるのです。
人口減少も少子高齢化もジワジワと進み地域の生活インフラが維持できなくなった段階で加速を始めます。
だから地域によりますが10年から15年位は地域のシェア率を高めながら何とかやっていけるでしょうが、その先は遠くから人を集められるブランドがないと難しい気がします。
 
 
 
おっと話が少しずれました。
 
 
5台から10台くらいのユニットのすべての歯科医院の経営が苦しくなる訳ではありません。
う蝕需要が全国平均より高い地域ではマイナスの影響がでる時期は遅れるでしょうし、歯科衛生士の確保が順調であれば打てる対策も増えますので「地域と医院による違い」はあるのです。
 
 
 
では、どんな経営対策が考えられるのでしょうか?
地域の歯科医療ニーズが開業されている地域によって違いますので一概には言えませんが、
 
・強者の戦略の中で地域シェアを取りに行く
・強者とはポジショニング(バトルフィールド)を変えて特定分野でのNO1を目指す
・経営資源を整備しながら収益性を重視した治療コンテンツの構成にする。
・ニッチな市場に特化しながら縮小強化していく
 
が主な方向性でしょうか?
 
 
拡大しないのならくれぐれも大型歯科医院と同じマーケティング戦略は取らないことです。
同じ商品を買うなら顧客はブランド力(信用)があり規模が大きなお店で買うからです。
 
 
 
 
大型歯科医院や超大型歯科医院、専門特化型歯科医院、自由診療歯科医院、訪問特化型歯科医院、小規模零細歯科医院と比べて戦略が中途半端であることが多いのがこの規模の歯科医院です。
 
経営を戦略的に進めないのであればジリ貧が始まり、人材を採用出来なくなることによってジリ貧は加速していく。
 
だから、どちらに向かうのかの経営判断が求められるのです。
 
 
 
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