おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
患者にとって昔の歯科医院のイメージは「歯の痛みを解消してくれる所」「むし歯を治療してくれる所」でしょうか?
歯科医院にはむし歯の患者が次々に押し寄せていたので、初診から技工物セットまでの期間を短縮し次の新患を早く入れることが経営のテーマだった気がします。
院内の造作物もそれを前提として作られ患者は治療を終えるとサッサとお帰り頂く様になっていました。
時代は変わりう蝕治療をループさせて歯を失う患者が減少してきている現代においては、
「主訴の治療が終わっても歯周病治療や口腔機能の維持の為に通ってください」という提案を患者にでき、納得させられる医院であることが地域で信頼を勝ち取る為の最低条件になりつつあります。
いまの歯科医院全体の状況は「歯周病治療の初期段階の動機づけはできる医院が増えているが、歯周病安定期治療に至るまでや歯周病安定期治療に入ってから患者を離脱させている医院が多い」でしょうか。
そうなる原因はいろいろありますが、最大の要因は患者に次回来院のモチベートが存在せずに何となく通っているからなのです。
患者自身の健康観によって安定期治療や定期管理に自主的に通う患者は一定数います。
こういう人たちは内発的動機を所有しますので、来院しなくなる可能性は少ないのですが多くの人は医院からの外発的動機によって来院していますので脆いのです。
それも、最初の動機づけはしっかりやるのですが歯科衛生士枠に入ってからの再評価と再動機づけが弱いので、内発的動機にまで至っていない患者はちょっとした理由で離脱してしまうのです。
これから歯科衛生士による指導と管理が重視される時代です。
だから歯科衛生士には「担当した患者は離脱させない」という覚悟をもってもらいたいです。
その為にモチベーション技術も磨いて欲しい。患者が次回予約を楽しみにセルフケアを頑張る様に関わって頂きたいのです。
今は「継続来院率」も1年とか2年とかに焦点が当たっていますが、将来的には5年継続来院率なんて言葉が話題になるようになれば良いなとワクワクします。
Posted at 05:00