おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
先日も話していたのですが、院長が医院の改善を進めようとして新たな役割をスタッフにお願いしようとすると、
・忙しいので難しいです。
・時間がありません
・人を入れてもらえないと・・・人が足りません
とスタッフから言われることがあります。
院長から見れば暇な時間もあるのにな・・・と思いながらも従来の仕事を他の人にお願いして余裕を作ったり人を採用したりするのですが、結果から言えば何も進まないのです。
なぜなら人を入れたり仕事を減らしたりしても「生み出した余白」はすぐに無くなってしまうからです。
実際に担当業務が多すぎて新しいことに取り掛かれないスタッフもいます。
だから院長としては頑張ってくれているスタッフの仕事量を減らしてあげたいのですが、余力がありそうなスタッフは「忙しいので無理」だと主張してくるので院長としては悩ましいのです。
こうなる理由はスタッフそれぞれの行動特性にあります。
忙しいと主張するスタッフは嘘をついているのではなく、実際に忙しいと感じている。
・仕事の優先順位を入れ替えて対応できる
・同じ作業をどうすれば短い時間でこなせるかを考えて仕事をしている
・重要度が低い作業は院長に相談して止める
・ルーチン作業を一時的に最低限必要な品質にとどめて他の仕事をこなす
・自ら他の人に助けを求めて「山」の時期を乗越える
など、自分で自分の仕事をマネジメントしながら院長からの重要度の高い仕事を受入れられる人は限られるのです。
例えば、有能な人はテトリスで図形を上手く回転させながらブロックを消していくのに対し、こなせる仕事量が少ない人は図形を回転させずに真っすぐに落としている感じ。
だからブロックはアッという間に積み上がりゲームオーバーになってしまうのです。
仕事量には「山」の時期と「谷」の時期があり、仕事ができる人は「山」の時期を上手く乗り越えられる。
しかし、工夫しながら「山」の時期を乗越えられない人は、他の人よりも低い「山」の時期を指して「忙しい」と主張するのです。
「忙しくても手順を変えずに1から順番に仕事を進める」「効率的なやり方よりも自分のやり方を重視する」「自分の現在のルーチン作業を崩したくない」と感じるのも仕事をこなせない人の特徴です。
こういった人を採用して連携作業の中に入れてしまうと他のスタッフから不満が出てくる。
だから効率が悪くても本人が得意なルーチン作業をミスなくこなしてもらう役割をお願いした方が院長はイライラしなくて済むのです。
作業は遅いが他に得意な分野があったりもしますので、本人と相談してくださいね。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00